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麻雀打ちあるある~おかわり編

夜22時前から出勤し、朝10時過ぎに店を出る。
それからご飯を食べたりお酒を飲んだりしてパチ屋に向かう。
雀荘の夜番で働いたことのある大抵の人は経験があるかもしれない。


当時、絶対的エースとして君臨していたクリスタル女学院が休業したこともあり、立川は群雄割拠となっていた。
個人的には、ちょっと高いけど質のいい気分上々が優勝。

しかしその日は新規開拓ということで、とあるビルの2Fのお店に入ることにした。

夜番の何がいいって、仕事が終わってご飯を食べたらこういうお店がちょうどオープンする時間だということだろう。
つまり、まだ誰からも汚されていない綺麗な状態の嬢を堪能できるのである。

そこは広めのフラットシートだった。
今では珍しくはないのかもしれないが、
せまいソファーやベンチシートみたいなお店しか知らなかった私は、ものすごく感動したことを覚えている。
学割で4,000円になることも大きかった。

※察しの良い方ならお気づきだと思うが、念のために言うとはピンサロの話である。


ことが終わり階段を降りると、チンピラみたいな男性に声をかけられた。


チ)ねぇねぇそこのお兄さん!
もしかして麻雀出来たりしない?

3F で麻雀やってるんだけど、一人足りないのよ!


私)できますけど…。
あんまり高いのはちょっと…。


チ)10,000円あったら大丈夫だからさ!!

私)それならなんとか…。

私は促されるまま、降りてきた階段をまた登って行った。

10,000円で足りるレートなら0.5だよなぁ。
手持ちは20,000円弱だったが、一応10,000円弱しかないことにしておこう。

店に入ると、ルールはやりながら説明するからとすぐに空いている席に案内された。
相手は堅気とは思えない風貌の男たちだった。
正直、めっちゃ怖かった。

1半荘でちょうど10,000円程負けたと記憶している。着順すらもちゃんと覚えていないが、動いた額的に1.0か2.0だったのだろう。


私)先ほどそこのお兄さんにも言ったのですが、もう手持ちがありません。
これでやめさせて下さい。


すんなりやめさせてもらえるのか、このままズルズル打たされ続けて借金を背合わされるんじゃないか?などとドキドキしながら聞いてみると、1半荘やっている間にお客さんも来ていたようで、すんなり抜けさせてもらえた。

半ば放心状態でお店を出て階段を下りていると、マスターらしき人が追いかけて話しかけてきた。


マ)急にこんなところで打たせちゃってごめんね。怖い思いさせっちゃったよね?もしお金に余裕があったらまた遊びに来てね!


そう言うとマスターは私の手に10,000円を握りしめさせた。
なんて優しい人なんだ。

あぁ怖かった。

マスターの優しさにより極度の緊張状態から解放されて我に返った私は、目の前にある看板が目に入った。

【30分5,000円】
学割、団体割引あります。


ついさっきも訪れたなんて記憶はどこかへ消え去っていた。
そして吸い込まれるように2Fへ。

そう。
1時間ぶり2度目の出場を果たしたのであった。
(おかわり)


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