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老いるとは(Ⅳ)

年寄に特化した格言ではなく、広い年齢層を対象にした戒めの言葉である。

運動神経の発達した人でも「 二兎を追うと一兎をも得ることができませんよ!」という格言なので、爺さんになると必ずそうなることは分かっていたつもりだったが・・。

若い頃は、ブ〜ンと飛んでいる蚊は100発100中で仕留めていたが、現在は5割どころか3割を下回る体たらくである。

暗い場所では蚊が見えづらい、老眼になったなどの言い訳をしても通用しないことは、自分自身が一番よく分かっている。

1個はゴミ、そして1個は捨ててはいけないものを両手に持って、ゴミ箱に投げ入れようとしたら、ゴミでない方を誤って投げ入れてしまったなど、若い頃ではあり得ないようなことも起こるようになった。

聖徳太子は、
「 一度に10人の話しを
同時に聞き分ける 」
能力をお持ちだったようだ

ミスを犯さないように気をつけていても、「 できるだろう・・ 」という根拠のない若いときの感覚でやっていると、ミスにつながることが多くなって来た。

蚊が100発100中で仕留められなくなって、5割を切るようになったら、反射神経が相当衰えてきていると自覚して、二兎を追わずに一兎のみを追うようにした方が良い。

現実は、二兎どころか一兎も取れないのかもしれない。

悲しいけれど、「 年を取るとはこういうことなのだ 」ということを認めざるを得ない現実がそこにあるのである。

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