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マスクの弊害について

日本人として世界的に恥ずかしいと思うことは、mRNAワクチンを今だに接種している国であること、(本人には意味があるのかも知れないが・・) 今だに田舎ではマスクをしている人が多くいることである。

新型コロナ感染症が長く続いたことに起因していると言えば、もっともらしい説明だが、そのことに関してはどの国も同様であったにも関わらず、何故日本でこういうことが長く続いているのかを私なりに考えてみた。

日本人は基本的に「 性善説 」的な考え方をするお人好しの人が多い。島国で他国の侵略をあまり受けていないという地政学的な要素も関係していると思うが、「 はじめから人を疑ってかかるということは、人間として恥ずべきことである 」という精神が多くの日本人の心の中には備わっている。

「 人にだまされることがあっても、人をだますよりはマシ 」という精神が根底に流れているので、今だに『振り込め詐欺』が横行しているのである。

この考え方は国民一人一人だけでなく、日本政府にも当てはまるように思うが、今日の世界情勢の中でこんな考えが通用するはずもなく、少なくとも日本政府が戦略性もない政策を行なったのでは、日本国民はたまったものではない。

こういう日本人の国民性を再認識した上で、『 マスクの弊害 』について話しを移していく。

半世紀近い小児科医生活で、手術室に入る時などの特殊な場合を除いて、私は日常診療でマスクをすることは今回のコロナ禍まではほとんどなかった。

小児の病気に長年接してきたお陰で、いつのまにか自然免疫ができて、子どもから病気をうつされることはほとんどなく、うつされたとしても軽症で終わり、「 新しい免疫ができた 」くらいの認識しかなかったのである。

古い人間だと思われるかもしれませんが、実際に古い爺さん小児科医の私は、もし子どもに病気をうつされて死ぬことがあっても本望であると思っていますし、そのことを恐れてはいません。

自分の死に関しては、世間から後ろ指をさされるような場所での、晩節を汚すような死に方は避けたいと思っている程度です。

今回のコロナ禍が始まってごく初期の頃に、マスクをしていない私が患者さんのお母さんに病状を説明するために近づいた時、母親が私との間に距離を取ろうとしていることに気がつきました。

一般の人が感染予防の観点から医療従事者を忌避する行動です。

やむを得ない行動であると思いましたが、私はその時に初めて、「 そういう風に思っている 」「 そういう風に思われているのだ 」と自覚したのです。

それからは診療中は、患者さんや付き添いの人の脅威にならないようにマスクをするようにしました。

流行がおさまれば、マスクをはずせば良いのだから・・・と思って!

いつの間にか、あれから長い年月が経ってしまいました。

私は診療中にはマスクを着けていましたが、普段の外出時には、( 啓蒙の為にも ) マスクを極力しない方針を貫いてきました。

田舎のせいもあると思いますが、この蒸し暑い時期に通学の子ども達がマスクを屋外でつけている姿を見るにつけ、『 これは異常だ! 』と思い、この文章を書くに至りました。

先日ホームセンターに行った時、老人だけでなく、おじさんおばさん達の多くがマスクをしているのに驚きました。

マスクをしている人は年齢が高い程頻度が高く、女性が多く着けている傾向がありました。

私はマスクを着けている老人達を見ると、新型コロナワクチン接種の葉書がくる度に必ず毎回接種を受けに行っているだろうし、井戸端会議で「 私は何回接種した! 」と自慢そうにしている姿がいつも目に浮かびます。

私は、この人達を責める気持ちは全くありません。

典型的な平均的日本人だからです。

むしろ、この人達に正しい情報を発信しない厚労省や政府に対して強い憤りを覚えるのです。

NHKを含めたマスコミは一体何をやっているのだ!

それを告発し、報道するのがあなた達の仕事であり、使命ではありませんか!

現在の日本で女性がマスクをつけている姿を見ると、今やコロナ感染症とは関係ない目的で使用され、定着してきているようにすら感じられます。まるでヨーロッパの仮面舞踏会で用いられる顔を隠す仮面のような役割です。

女性がマスクをつける目的については、これ以上深入りしませんが、マスクに関して先日私がびっくりした経験をお話したいと思います。

赤ちゃんの時から診察に来ていた3歳の子どもが、マスクを外した私の素顔を初めて見たときの驚いた顔は今でも忘れられません。

何に驚いたかの詳細は不明ですが、私はこの驚きの表情を見た時に、初対面のときからマスクを着けていて、その人を認識できない社会の問題点に気がつきました。

宇宙人ではあるまいし、常にマスクをしていて一度も素顔を見たことがない隣人や保育士さんがいることなどあってはならないことです。

老人ホームや病院に置ける( 病気ではない ) 家族の面会の禁止やマスクの強要は速やかに廃止しなければいけません。

大人が漫然と着けているマスクが、子ども達の日常生活や人間としての発育に、いかに悪影響を与えているかをもう一度よく考え、改めなければいけません。

マスクを捨てて、町へ出よう!

* マスクはみんなを均一にするユニホームであり、人間の行動をコントロールして支配者に従わせるものである。

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