見出し画像

【支援者様インタビュー記事①】

本日は、クラウドファンディングにご支援していただきました小松治仁さんにインタビューさせていただきたいと思います!今回は1on1 collegeクラウドファンディング 学生チームの蔦田武児(つただたける)と佐藤楓(さとうかえで)が担当させていただきました。

【小松治仁さんのプロフィール】

画像1

職業:芝生の維持管理(サッカー、野球、ゴルフ場等の芝生を維持管理)

趣味:読書と料理

1on1 collegeのクラウドファンディングを知ったきっかけ:Facebookで見つけました。そこに楓ちゃんがいたので、内容をしっかり読んでみてからこのプロジェクトを知りました。

1on1 collegeに対してのメッセージ:私は、皆さんの行動はもの凄く貴重で素晴らしいものだと思っています。例えば、出来上がっている物事を修正もしくは改善するのは、日本人の得意なところです。しかし、皆さんのゼロから一つの行動を作り上げ、目標に向かって進んだ、ということに対しては尊敬に値することだと思ってます。今現在に留まらず、次々に新しい企画をしてください!楽しみに待ってます。

【目次】

1. 小松さんのお仕事について
2. お仕事を始めたきっかけについて
3. 現在までのキャリアについて
4. お仕事のなかでの気付き
5. 人生において大切にしている事
6. 学生へのメッセージ

1. 小松さんのお仕事について

Q: 小松さんはどんなお仕事をされているのですか?

小松さん:芝生の維持管理をする仕事を普段しています。

楓&武児:芝生の維持管理!へぇぇ。そんなお仕事もあるのですね!

2. お仕事を始めたきっかけについて

Q: そのお仕事を始めようと思ったきっかけは何だったのですか?

小松さん:その時の社長に、「アメリカ行ってあの芝生の学位を取ってきなさい」って言われたのがきっかけだったんですよ。皆さんのコミックの雑誌の島耕作シリーズって読んだことありますか?今は社長島耕作、あの当時は課長島耕作だったんだけど、是非読んでみてください。

この島耕作も課長から始まって、年を追うごとに部長になって取締役になって社長になって会長になって今相談役なってるんだもの。だから全部で30、40冊ぐらいあるんだけども、島耕作がサラリーマン時代に上司から人事異動とか、そういう業務命令が来た時にはすぐ受けるっていうことをモットーとしていた。島耕作は、ニューヨークに転勤してみないかって言われたのに対して、「はい行きます」って、すぐ答えるんだもんね。サラリーマンってそんなもんなんだと思ってて。

実際今度自分がその立場になったわけだ。英語も分からないのに社長室にね、600人もいる会社で「君が行け。」って選んでもらえたんだ。断る選択肢もあった。社長は「これは強制ではないし君に行く気があるならどうだ?」っていうような話し方をされたんだけども、その時にねそのコミック雑誌を思い出して。
「会社員だからもう言われたことにははいって答えてすぐ行動する」
それでその時に。「はい、分かりました。そのただ英語だけが分からないのでそれだけは勉強させてください」って言って。本当に社長のその一言だけだったな。

楓:社長の一言でご決断されたのですね。

小松さん:うん。その当時勤めてた会社が新しくゴルフクラブを作ってこれから運営してくよって言った時に私が入社したもんだから。
ちょうど農学部を卒業したのは私だけだったので、農学部を卒業していればアメリカに行っても他のいらない単位は取る必要がなく、専門だけ取ればいいから。そういう理由で選んでくれたみたいで。そして社長に行けって言われたんで、はいわかりました。行きます、って言ったのがきっかけです。

楓:そうなんですね。本当にそれがきっかけだったのですね。その一言で決められるのがすごい決断力だな...

小松さん:うん本当にそう。その一点。それがなければ多分その会社にずっといたはず。でも最終的にはその会社も買収されちゃったけどね。そうすれば今何やってるかも分からないし。

楓:そうですよね。

小松さん:でも今はこうやって好きなことをして、好きなことって言って、自分の得意なことをビジネスとしてやってて、今は十分仕事はあるけども空き時間まで仕事に縛られることなく、結構自由にできるっていうのは、その辺はちょっと安堵してるところだよね。

3. 現在までのキャリアについて

Q: アメリカから帰ってきた後から現在まではどんなキャリアを送っていたのですか?

小松さん:ちょっと最初の話に戻るんだけど、アメリカに行って最初こそ半分鬱みたいな状態だったけれど、もう行ったからには、先生が教えてくれることとか、先輩の経験者の人達と話して使えるものは全部盗んでいこうと思っていました。もうやるって決めたら思ったらあっちこっち向かない。絶対それだけはやり遂げるぞっていう気持ちでやってきました。そして25歳で日本に戻ってきて、そっから36歳まではそのゴルフ場にいました。

日本に帰ってきてからは自信も実力もあったし、その芝生の仕事に関してはやっぱり俺の右に出るものはいないなっていうぐらいのつもりでずっとやっていました。ところがねやっぱり会社なので、人事異動があってそれで内勤になったんですね。

楓:なるほど。会社にいると、やりたい事や得意な事だけをやる事はできないのか...具体的に内勤になって、小松さんのお仕事はどう変わったのですか?

小松さん:要はね、外の仕事をの責任者をやってたのだけども、中の仕事も外の仕事も全部見るゴルフ場の責任者になったんですよ。

そうするとやっぱり仕事量って増えるじゃない?割合で言うと99%が中の仕事ですよ。外の事を見るのは1%ぐらい。こうなるとね、芝生に関しては俺はもう絶対の自信あるけど、中のことやってるとね、面白くないなって思い続けたらもう最後鬱みたいになっていってね。気持ちがどんよりしてくるの。そこで、このままじゃダメだと思ったので、すぐ辞表を出して、僕はもう自分の会社で本当に芝生だけ専属に維持管理する会社を作ってこれからやっていきたいですって言って。

これを理解してもらうことができて、その出来事が36歳でそのまま自分で会社を作って、今年でもう50歳になったので18年目になりました。なので今は、本当に芝生の仕事しかしていません。

楓:本当にすごいです...では、小松さんが本当にやりたいことを実際に自分のお仕事として、それだけに専念できる環境をご自身で創ることができた、ということなのですね。

小松さん:今は。今のところはそうね。
そのゴルフ場にも、もう正直に伝えました。「僕、内勤嫌です。芝生の勉強するためにアメリカまで行って学を取ってきたので、やっぱりそっちに専念したいので会社辞めさせてください。」って言って、会社も了承してくれたので円満で退職したんですよ。よく会社を辞める時、喧嘩して止められたとかはよくある話ですけども、物凄く円満に解決したので今そこのゴルフ場の取締役もやってます。

楓:ええ!そうなんですね。素敵な関係性なんですね。

小松さん:そうこれは本当になんか仲良くやってます。

4. 会社を創業する上での気付き

Q: 実際に自分で会社を作ってマネジメントしていく際に、今のご自身の行動などにも繋がっている大切な気づき等はありましたか?

小松さん:どうなんでしょうね。
この仕事を自分でやっていたら、5年過ぎくらい自分で継続してやっていたら、5.6年目くらいからやっぱ仕事量は増えましたね。
やっぱりそういう面で言うと、継続していく上で、ネームバリューを信頼してくれてる人が増えるっていうか。
例えば、調子の悪い芝生があったら小松に頼めば何とかしてくれる、という風に周りが思ってくれて、それが広がると仕事はだんだん増えていきますね。

楓:なるほど。何かそこの信用を得るまでの工夫などはあるんですか?

小松さん:例えば依頼を受けたら絶対その場所にまず行く。そして、現地に行ってまず見て把握する。今こういう状況なのでこういう風にすると元気になりますよってという内容をまずそこで口頭でお話して、その後すぐ提案。提案書なり見積なりをすぐに送りますね。そして、そう自分で言ったらその日のうちにやる。結局、じゃあそのうち連絡しますね、とかはしない。「皆さんも飲み会やるから来てね」って言われたら、「時間があったら行く」とかいうでしょ。時間があったら行くっていう人って来るか来ないかわからないじゃない。だからそういうお客さんには今日中に送りますって言って、LINEでも、ファックスでもメールでもその日に送る。その日のことはその日にやる。それだけは徹底してること。

5. 人生において大切にしている事

Q: 小松さんが人生の中で、大切にしている事を教えてください。

小松さん:そうだね。今回のクラウドファンディングで、何回かFacebookで見させて貰ったんだけども、途中で数字が伸び悩んでた時にこの子達辛い思いしてるんじゃないかなと思ったの。でももう最終的に封開けてみたらちゃんとやりましたよ、っていうの出てたんで本当に安心しました!

楓&武児:ご支援本当にありがとうございました。

小松さん:だからそういう面では、上杉鷹山の話をしたいなと思って。上杉鷹山って知ってます?

楓&武児:知らないです。

小松さん:知らない人も多いけれども、アメリカで射殺されたケネディ大統領がいるじゃないですか。昔、ケネディ大統領が、尊敬できる人は誰ですかと聞かれた時に、私は日本の上杉鷹山が大好きですって言ったんだもんね。そうしたらそこにいた日本人の記者達が、誰だ?ってなってから調べ始めてから、上杉鷹山という人に光が当たるようになったのだけども、この人が辞世の句じゃないけども読んだのが、「為せば成る 為さねば成らぬ何事も 成らぬは人の 為さぬなりけり」っていう句。
結局ちゃんと目標を持っている、きっちりした信念もってやると決めたら、最後までやるんだと。やれない、できないっていうのは自分がやらなかった事の結論なんだよっていうのを読んだ句があってね。
それで今回もクラウドファンディング のところにも書かせて貰ったんだけど、結局あなたたちは目標持って真っ直ぐ進み、色々あっただろうけど最終的に目標は達成したわけでしょ。
だからね、一本筋通ったことをやったんだなと思ってね、うん本当にね尊敬に値するなと思って。この言葉は今でも私の中で大切にしていますね。

楓&武児:私たちのプロジェクトには恐れ多い言葉ですが...小松さんをはじめとした皆様の応援とご支援があったから達成できました。本当にありがとうございました。

6. 学生へのメッセージ

Q: 是非今の時代に生きる学生へメッセージをお願いします!

武児:インタビューに向けた事前のQ&Aで、小松さんの人生の失敗談成功談などっていう質問に対して小松さんが「成功談少なし、失敗談多すぎのため書ききれず」っていうことを書かれているんですけども、その中でも、小松さんのその信念を貫かないといけないと思った失敗談があれば具体的に教えていただきたいです!

小松さん:失敗談はね、やっぱり前アメリカにいる時じゃなくて日本戻ってきて会社員やってる頃かな。あの頃、その芝生の仕事をしてる時(外の仕事)って10人ぐらいの部下だったのが、全部(内も外も両方)見ろって言われると60人の部下になったんですよ。会社員って、大きい会社だと例えば部長がいて、その下に課長がいて、課長のみんなに仕事を割り振って、課長たちは今度自分の部署に割り振りとかするじゃない?
でもね。やっちゃいけないことを私はやってしまって。みんなにふらなかったの、仕事を。

全部自分でできるって言うか。自分でやらなきゃいけないと思って、自分を追い詰めちゃって。だから数字作るのも全部自分でやって、トップダウンみたいにして仕事を渡しちゃったの。

みんなそうすれば各部署が反発してくるじゃない。例えば、営業にしてみれば、「いやいやうちらが稼げるのここまでだよ?何、お前勝手にそっから50%も増しの数字作ってるよ。」って。
ゴルフ場だからレストランもあるけども、レストランの売り上げをこれぐらいでできるよね、ってこれも取締役会で俺言っちゃったわけ。そしたらね、「いやいやできませんよ。」って。これ本当。結局、周りを見ない仕事しちゃったのね。自分はできるんだと思い込んで。でも、よく考えたら自分ができることなんてさ、微々たることじゃない?

そこで、こういうやり方ってダメなんだと思って、みんなに頭下げて、みんなから作って貰った数字提出してもらってもう一回作り直してもらって。あと経営陣と何回も打ち合わせもしたけど。何て言うかな??アメリカから帰ってきて、俺は違うんだよみたいなプライドがあったんだと思うね。だからあんたたち、俺の言うことを聞けばいいじゃんみたいな感じで。それがね10人の外で仕事してる連中っていいのさ。まだ雨の日もかっぱ着て、長靴はいてバカ話してて仕事できるので。

ところがね、みんなスーツ着て、中でこう自分の部署をきっちりやってる人達を相手に自分の意見をだけを押し付けちゃったので、あれはいまだに大失敗だと思ってるけど、でもあれからもう20年も経っているので、今は反省もできるしやっぱそれはないねえって笑える。なんでああいうくだらないプライドともってたのかな?って。

武児:なるほど。難しいバランスですね...

小松さん:そうそう。あれがやっぱり1番の失敗だったね。
最初から「俺は仕事できるから、そんな仕事できないよ」なんて言ってると、自分の枠をちっちゃくしてくるわけなんで。それ以上広げないで、やっぱりこう苦言だなって思うことを聞けるような人にはなってもらいたいなと思う。

でもつらいんだその時って。言われると。それはね親父の小言じゃないけど、年月を追うごとに絶対自分のものになる。親父の小言と冷酒は後で効くっていうやつね。冷酒って飲みやすいからがんがん飲んじゃうわけよ。すると後になってもう凄い酔っぱらってくるんだ。後でズドーンて効いてくるし、あなたたちが小さい時に親父さんが言ってくれた言葉とかっていうの、まあ年配者が言ってくれた言葉ってやっぱり年を追うごとにあとでじわじわ効いてくるよ。それはね50歳過ぎても思う。うちの父も亡くなってるけどもその話だけじゃなくて、やっぱり各種の先輩方が言ってくれた言葉っていうのはその時ってこいつ何言ってんのよって思うけど、今になると「ああ。そういうことだったのか」ってなるんだよな。

ただ若いうちは失敗してほうがいいよ、フォローしてくれるから。これから失敗したらね、うちらは致命的だもんね。だから若いうちの失敗は本当に勉強だと思ってどんどん失敗してた方がいいと思う。失敗すると指をさされるけど、そんなものは一時的なもんなんで、気にしなくていい。それこそ、そんなことはね10年たつと笑えるよ。あの頃こんなことしてさって。たぶん世の中ってそんなもんじゃないかな。

楓:確かに失敗するのは怖いけれど、今しか出来ない事は今挑戦して沢山経験しておきたいです!小松さんの言葉を心に留めて残りの大学生活も卒業してからの社会人も頑張りたいです。

武児:僕も失敗を恐れずに、自分が目指す道に向かっていきたいと思います。小松さんのお話を聞くことができて、とても勇気をもらいました。ありがとうございます!

楓&武児:本日はお忙しい中ありがとうございました。とても貴重なお話を聞けて勉強になりました!また今後ともよろしくお願いします!





この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?