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黙秘

しばらく、私は呆然としていた。
状況が呑み込めないのではない。
これからどうなるのか、周りの人は今、私の状況を知っているのか、知っていたらどう思っているのか、なんとかする方法はないか、そんなことばかりが頭の中に浮かんでは消えていく。

しばらくして、私を呼ぶ声が聞こえた。

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