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聴く|『さくらんぼの実る頃』

先日、森鷗外の翻訳小説から、さくらんぼについて触れた文章を引用した投稿をしましたところ、思わぬ反響を頂きまして、不意にこの曲を思い出しました。

Wikipediaによると、パリ=コミューン(革命自治体)の一員だったジャン=バティスト・クレマンが1866年に作詞、その2年後、歌手のアントワーヌ・ルナールが作曲し、発表されたそうです。

さくらんぼが実る頃の儚い恋と失恋の悲しみを歌った曲でしたが、その後、コミューン参加者が虐殺された『血の一週間』を悼み、パリ市民が歌って広まったのだとか。

恋の歌から、革命戦死者への追悼の歌へ。それを踏まえて聴くと、仕合わせだった記憶と、歌詞の「血の滴」や「苦しみ」という言葉の対比が、さらに胸に迫るようです。

ジュリエット・グレコ


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美しい季節が巡ることを願って。

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