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食物の残りを入れた壺をひとつだけ、内庭の中央に残し置く。しばらくは静けさの中に黎明が育ま…
松崎は小早く川から上がつて縁側で道具の仕末をしてゐた。釣つて来た若鮎の噎るやうな匂ひが…
そして、今、給仕人が引下げて行つたばかりの晩餐の幾つもの皿には、その湖水でとれた新らしい…
濕つた羊齒をかき分けると可愛らしい松茸が雀の子のやうにうづくまつてゐた。