阪神タイガース 2021年ドラフト戦略 7月版
結論
ドラフト1位では即戦力の大学、社会人投手を、2位以下で将来性の高い高校生投手の獲得を狙う
ポイント① 今のチーム状況
今の阪神タイガースの最大のウィークポイントは、安定しない中継ぎ投手陣である。
現状信頼できる中継ぎ投手のスアレスと及川だが、スアレスは来年メジャーでの契約の可能性があり、及川は先発での調整になると考えられる。よって、来年の中継ぎ投手陣は今年よりも手薄になると考えられる。
他の投手の成長にも期待したいところだが、即戦力投手の獲得は必須だろう。
ポイント② 昨年のドラフト戦略
昨年の阪神タイガースのドラフトは、大学、社会人の選手中心で、高校生は内野手の高寺選手のみだった。
チームで最も若い投手が西純矢選手、及川選手の世代となるため、次の世代の投手が欲しいところである。
ポイント③ 今年のドラフト候補選手の傾向
今年のドラフト候補選手の傾向は『ドラフト1位クラスの即戦力投手が多い』『高校生投手が豊作』の2つが挙げられる。
どちらも、即戦力投手では昨年の早川選手や伊藤選手、高校生投手では一昨年の奥川選手や佐々木選手ほどの、突出した選手はいないが、高いレベルの選手が幅広くいるという印象である。
実際に狙いたい候補選手
ドラフト1位候補の即戦力投手は西日本工大の隅田選手、東北福祉大の椋木選手、筑波大の佐藤選手、三菱自動車倉敷オーシャンズの廣畑選手が挙げられる。
西日本工大の隅田選手は最速150キロ左腕で、変化球もカーブ、スライダー、チェンジアップ、スプリットなど多彩である。奪三振能力もあり、能力の高い選手だ。
東北福祉大の椋木選手は大学生右腕ではNo. 1と言われている選手である。最速154キロで制球も安定している。大学では主にリリーフとして活躍しており、リリーフが足りていない阪神にはピッタリである。
筑波大の佐藤選手は、ボールの出どころが見辛いサウスポーとして注目を浴びている。本格派サウスポーでありながら、制球も安定している。今期は不調だが、ポテンシャルは申し分ない。
三菱自動車倉敷オーシャンズの廣畑選手は、コンスタントに150キロに迫るストレートと、抜群の変化球をコーナーに決める技術を持っている。リリーフの経験もあり、即戦力としては申し分ない。
次に1位候補ではないが、注目している高校生投手を紹介する。
東海大相模の石田選手は最速142キロのストレートと変化球のコンビネーションで打たせて取るのが上手な選手である。投球のテンポが良く、制球も安定している。
中京大中京の畔柳選手は150キロを超える力のあるストレートが持ち味の選手である。ストレートの回転が良く、高めで多くの空振りが取れるのが特徴だ。
北海の木村選手は伸びのあるストレートと抜群のキレがあるスライダーが武器のサウスポーである。この夏ストレートが150キロを記録し、注目されている。
大阪桐蔭の松浦選手は長身から放たれる力のある速球と多彩な変化球が武器のサウスポーである。3年生になってからは不調が続いているが、投げっぷりが好きなので期待している。
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