沖縄

今日は日本ジャーナリスト会議(JCJ)の講演会へ。

内容は「沖縄はいま」。


最初にお断りしておきますが、お恥ずかしいことに、私はまったく沖縄に関する知識がない。

一度、中学校の修学旅行か何かで訪れたことはあるけれど、海が綺麗だったなとか、タクシー運ちゃんの訛りが強くて理解できなかったとか、集団自決が行われたガマがやたらひんやりして怖かったとか。

それくらいの記憶しかない。

歴史に関しても、

①かつては琉球王国があり、戦略的な外交術で欧米からの独立を維持してきた。
②この頃は中国と親交が深かった(冊封体制)。
③第二次世界大戦では、日本で唯一地上戦が行われ、苦難を強いられた。
④敗戦後はアメリカの領土になったが、1972年に日本へ返還された。
⑤現在、日本の米軍基地のほとんど(75%)が沖縄にある。

これくらいしか、分からない。かつて勉強したのかもしれないが……忘れてしまった。(ごめんなさい)

 DAYS JAPANの元編集長、広河さんが運営する「球美の島」を見学したい思いも重なって、最近沖縄に対する関心度が高まり。今日のイベントに足を延ばしました。

内容は、現在行われている沖縄知事選に関連する形で、「沖縄はいま」。

琉球新報 東京報道部の島洋子さんの講演。以下レジュメです。

1)沖縄はいま

  ①沖縄でいま何が起こっているか
  ②県知事選挙をどう見るか

2)沖縄をめぐる2つの神話

  ①「沖縄は基地で食っている」という神話
  ②「海兵隊は抑止力」という神話

3)集団的自衛権、特定秘密保護法と沖縄そして日本

私は先の用事があって30分くらい遅れてしまったので、全ては書けません。でも大切だと思ったことを書いておこうと思います。

まず全体として、島さんは沖縄が抱える問題を、ただ沖縄という一部の地域の問題ではなく、地方が抱える「ひずみの構造」として捉えていました。

地方は自己決定権を持たなければいけない。国に依存せず、経済的に自立することが必要なのだと(話が専門的で理解不十分な箇所も多々あると感じたため、関連本を読んでから追記します)。

特に心に残ったことを簡単に、2つ。

一つ目は9.11のあと、沖縄への修学旅行のキャンセルが相次いだという事実を受けて。
参考)文部科学省:沖縄修学旅行助成事業の実施について
http://www.mext.go.jp/b_menu/hakusho/nc/t20011207001/t20011207001.html

米軍基地の集中する沖縄はテロの対象となる可能性が高いから、そんな危険なところへ行かせられないという保護者や教育関係者の判断のようです。

つまり、本土の人たちは、いざとなれば沖縄に危険が及ぶことを知っている。それにも関わらず、基地移転を認めず沖縄だけに押し付けるのか、というのが島さんの主張。

もう一つ。私がアメリカとの関係性を考えるにおいて思い出すのが、リンダ・ホーグランドが監督を務める映画「ANPO」。

この作品の中であるアーティストの「朝鮮戦争のとき、戦地から帰ってきた兵士の遺体を見た」というような内容の証言が紹介されるが、

今日のイベントの中で、島さんは「沖縄は、集団的自衛権が行使された唯一の事例です」と語った。

この事例とは、ベトナム戦争のとき。

日本はアメリカ軍にとって、重要な後方基地であり、アメリカ施政下にあった沖縄の嘉手納基地からはB52戦略爆撃機が飛び立ち、ベトナムに爆弾の雨を降らせた。

この時代、沖縄はベトナムから「悪魔の島」と呼ばれ、沖縄は「日本国憲法へ」をスローガンに日本への帰還運動を強める。

ベトナム戦争のときアメリカを支持した国としてはほかに韓国があるが、ベトナムは今なお韓国に対して良い印象を持っていないという。日本が集団的自衛権を行使した先の未来が、透けて見える気がする。

関連)
http://www.jcj.gr.jp/
http://kuminosato.net/
http://ryukyushimpo.jp/news/storyid-196679-storytopic-6.html
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B3%E3%82%B6%E6%9A%B4%E5%8B%95

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