0032-20170723【今週の振り返り、時事ポイント】

今週のニュース振り返りは以下の内容を取り上げます。

1.英国の第二回EU離脱交渉 2.各中央銀行総裁による現状分析と今後の金融政策方針 3.米中包括経済対話 4.中国政治情勢アップデート 5.日本政治情勢アップデート 6.ビットコイン分裂騒動

1.英国の第二回EU離脱交渉

欧州連合(EU)と英国との間で、二回目の離脱交渉が7月20日に終わりました。両者の溝は埋まらず「不調」という結果でした。

EU離脱のために、EUと英国との間で整理が必要となる問題は数多くありますが、6月に開催された一回目の交渉で2段階で進める方針が示されています。

まず、第1段階では10月のEU首脳会議までに以下の3分野を最優先に協議を行い、方向性を定めます。

①「英国内のEU市民」と「EU域内の英国民」の権利保護
②離脱に伴い英国がEUに支払う清算金の算出方法
③英国とアイルランドの国境問題

上記3点の方向性が明確となり「十分な進展」があったとEU首脳が判断した場合、次の第2段階へと進むことができます。

①について、英国は英国内に5年以上住んだEU市民を対象に権利保護をするとしていますが、EU側は既に英国内に居住しているEU市民に加え、英国のEU離脱後に呼び寄せた家族についても権利保護するように主張しています。

ここから先は

4,474字

¥ 300

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?