見出し画像

【6199】セラク - 今週末(金)1Q決算注目の個別銘柄②

こんにちは、you_kkです。

昨日は成人式で、妹の写真が家族LINEに貼られていました。
幼かった妹が美しい振袖で友達と笑っている写真を見られて幸せでした^^


さて、100万円を新NISA口座で運用する新卒社会人のブログです。

注目の個別銘柄シリーズ②

今回は今週末 2024/01/12 に1Q決算発表予定の企業、「株式会社セラク」についてその魅力を紹介していきます。

ITソリューション、DX事業、スマート農業に力を入れた企業です。

決算前後の動きに期待!



業績推移

この銘柄を見つけた理由は、
 ・10年連続で売上高が上昇
 ・来期も過去最高の売上高・営業利益を更新予定
 ・株価が下がり気味
というなんとも厳しい条件でフィルターをかけてヒットしたから。

さらにその中でも事業内容などを見ると、このセラクという企業は成長性もあり、注目です。

そこでまずは10年間+来期の業績推移から見ていくと、

業績推移(10年+来期予想)

営業利益はコロナ禍で一度落ち込んだが、たった一年でコロナ前の水準へ戻している。

売上高の5年平均成長率は脅威の18.3%
また、営業利益率は10%越えを推移していて、良い値である。



事業内容

では、株式会社セラクは一体どんな事業でそこまで売上高を堅調に伸ばしているのだろうか?

メイン事業を端的にいえばITソリューションである。
しかし、自社でITソリューション、DX事業を行っていくというわけではない。
未経験者を独自のノウハウでITエンジニアに育成し、直接顧客企業先に出向いて技術提供するSI事業、という形をとっている。

社員口コミなどを見ると、本当に数か月~半年程度で教育は終わり、その後は各々が異なる企業へ出向き、先輩や他会社の社員と一緒にSI事業を行っていくようである。

この形式をとることで、セラクとしてはリーダーを育成し、プログラム能力とコミュニケーション能力を持った人間が出来上がれば、あとは外部で効率よく稼いできてくれるといったような高利益率を実現したビジネスモデルになる。


もちろんこれだけでなく、IoT・クラウド事業やAI/自動化事業、人材教育事業やみどりクラウドの開発・運営を行っている。

みどりクラウドというのは、セラクが開発した「スマート農業」関連のソフト。JAとの共同開発で全国550のJAへの展開を目標としている。
が…現実は未だ厳しく、売上高比率は全体の 2% 程度であり、営業利益がマイナスの赤字事業である。
ここをいかに脱せるかは大きな課題になるだろう。

また最近では企業向けChatGPT活用サービス「NewtonXもリリースしている。

セグメント構成(2023年08月期)



セラクの魅力

① 上方修正の期待

もう一度業績推移と来年度の業績予想を、数値付きで載せる。


業績推移(10年+来期予))

近年の伸びに比べて、来年度 2024/09予 の伸びは下がっている。
売上高はたった5.5%増、営業利益も15.2%増の予定だ。

下がる理由を考えてみても思い浮かばない。
となると、1Q決算で業績の上方修正が出てもおかしくないと考えている。

例えば、最新の四季報に依れば「顧客企業の需要堅調、単価も上昇」との記載があり、量と単価の両方が上昇しているため、売上高は伸びていくはずだろう。


② NTTデータイントラマートとの協業

記事は以下。
NTTグループとの協業により株価の向上が期待できる。

2023年10月、つまり今期からこの協業により新たな事業を協業で展開している。
すぐに売上に繋がるとは考えにくいが、これを決算説明資料などに入れてくれば、投資家たちの目につくかもしれない。


③ 健全な経営

自己資本比率は 61.0 %と高い数字。
有利子負債比率が 3.6 %で、実質無借金経営である。

連続増配も7年続いており、現在の配当性向は9.9%である。
利益を確保しながら投資家にもある程度還元しているとみられる。



セラクの懸念点

従業員数の推移をみる。

従業員数推移(直近8年)

これ見るとコロナ禍を除いて堅調に推移しており、直近で落ち着いている印象である。
これだけ増えているなら業績予想も堅調なのではないかと思うかもしれないが、注目するべきは平均勤続年数である。

前回決算で発表された有価証券報告書によると、

平均勤続年数:3.9 年

となっており、かなり低い数値である。
つまり、従業員は減っている一方でそれ以上に雇用しているために純増している形である。
たしかにIT系は人材の入れ替わりが激しいかもしれないが、ここは気にしてほしいところである。

また、給与もあまり高くない。同様に有報を参照すると、

平均年間給与:387.1 万円

となっており、3,351名も従業員がいる企業にしては少ない。(ファイナンシャルフィールドによれば、1000~4999人企業は平均給与509万円)
ITエンジニアの平均給与が550万円である(type転職エージェントより)ことも考慮すると、だいぶ低い。
これでは人材の流出も免れないだろう。

実際、某サイトの社員口コミを見ても、はじめの内から活躍できるが、ある程度したら他社へ行った方が給料は多くもらえる、などといったものが多い。

平均勤続年数が少ない=若手しかいない=平均年収が低い
ということかもしれないが、もう少し高くないとね。。。



株価

セラク
日足 (2023/04 - 2024/01)

現在(2024/01/09 終値)は1,280円である。

去年一年間は割とダダ下がりの一年間であったようで、セラクとしても今期なんとか頑張りたいというところであろう。

PERは11.8倍予想であるし、PER水準もかなり低い(直近数年で10%以下)位置にいるため、ここから上げていく未来を予測したい。



まとめ

教育に力を入れたIT企業というまさに現代に生き残りそうな企業である。

近年注目されているスマート農業にも力を入れていて、みどりクラウドが流行ればその業績への影響は大きいだろう。

今週末01/12(金)に発表される1Q決算に注目である。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?