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坂村真民 しんみんノート


「しっかりしろしんみん」




私は特に記念館とかが好きというタイプではありません。
以前から勧められていて、ようやく行ってきました。
 
坂村真民記念館には、本やネット情報では落ちてしまうコンテクスト(文脈、空気感)が伝わる工夫があります。

例えば、しんみんさんが愛用していた本物の杖を手に取ることができたりします。(私はマニアとか研究者ではありませんが、なんか伝わるものがありました)
  
印象に残ったことを2つ共有します。
 


しんみんノート
97歳で亡くなるまで、795冊のノートを書きました。
亡くなる直前の記録
 
「しんみんはしんみんの生き方をし、しんみんらしい詩を書け! フラフラするな、生きるのだ。生きるのだ。」

「しっかりしろしんみん、しっかりしろしんみん、これからが大事だ、晩年をしっかりするんだ。人は晩年によってきまる。

「しっかりしろしんみん」(H17.1.27)(96もしくは97歳で書いた)
 
(一部抜粋したノートをまとめた掲示ボードより)

 
自身が亡くなる直前まで、自分を鼓舞していました。
詩についての思索を重ねていました。
愛媛県、国内外でも有名になった後にもかかわらず、です。
(詩碑は海外にもあり、合計で700基以上。記念館ボードより)
 
 
 

しんみんさんの詩の特徴は、「自分のために書く詩」だということです。

 
しんみん三訓

フラフラするな
グラグラするな
ウコサベンするな
 

「うこさべん(右顧左眄)」

この詩は62歳で書かれました。
 
 
 
 
自分のために書いたノート。
自分のために書いた詩。
しかしそれを読むと、人は何かを感じ取る。
 
「タンポポ魂」
「すべては光る」
 
なども圧巻です。
 
機会があればぜひ。
道後温泉から車で20分くらいなのでセットで楽しめます。
 
(複数の温泉に行きました。
 奥道後 壱湯の守 の日帰り温泉がベストでした)


しんみんさんの杖

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