魔法少年☆ワイルドバージン(公開まであと6日)

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ここんんににちちはは今田です。残響音ありです。

いよいよ『魔法少年☆ワイルドバージン』公開まであと6日です。初日と2日目は舞台挨拶もあります。宇賀那監督ファンはもちろん、今回が初めての宇賀那作品だという方も、ぜひ新宿バルト9にご集合ください。

ちなみに、僕が初めて観た宇賀那作品は『黒い暴動❤』でした。石川県に住む鬱屈した女子高校生がガングロ文化との出会いで感性を爆発させる。そしてそれを十年後の時点から振り返る。観ればわかりますが(いまはアマゾンプライムで配信されてるのでぜひどうぞ)、ひとつの青春のはじまりから終わりまでを描く『キッズ・リターン』みたいな映画でした。正直そのときは宇賀那さんのことをまったく知らなかったのですが、僕は泣きました。あまりにも熱くてあまりにも優しい映画だなと。

僕は『黒い暴動❤』『サラバ静寂』『魔法少年☆ワイルドバージン』とこれまでに3本の宇賀那作品を観ました。ジャンルはバラバラですが、熱さと優しさだけはまったく変わりません。青春もので夢中に自転車をこぐ馬場ふみか、ディストピアSFで喉が枯れるまで絶叫する若葉竜也、ヒーローものコメディで血の涙を流す前野朋哉。宇賀那作品のキャラクターはいつも熱く、その描き方はとても優しい。短絡的なつなげ方ですが、おそらく宇賀那さん自身が熱くて優しい人なんだと思います。

僕はかつて、ある飲み会で起こったAさんとBさんの言い争いを仲裁する宇賀那さんを見たことがあります。

「AさんはBくんに◯◯してほしいって思ってるわけでしょ。Bくんもそれはきっとわかってるでしょ? でも実行はできてないよね。それってきっとできてないことには理由があると思うんだよ。でね、Bくんが悪いのは、Aさんに対して、なぜできてないかって言わないことだと思う。まずそれを言えばいいと思う。そしてAさんはそれを聞いてあげてほしい。そこからだよまずは。ふたりとも、根底は似たことを考えてると思うんだよ、俺」

少し長くなりましたが、あまりにも熱くてあまりにも優しい。「とりあえずこの場をおさめよう」の一言ではなく、AさんにもBさんにも向き合った真摯な態度がそこにはありました。凝ったインテリアの店で、宇賀那さんが座っていたのは流木をそのままイス扱いしたような席でした。当然、背もたれもありませんでしたが、宇賀那さんは常に前のめりで熱く語り、背もたれなど必要としていませんでした。

だから、前のめりになった宇賀那さんのジーパンの尻ポケットからたびたびスマホが落ちました。1時間半で58回くらい。

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『魔法少年☆ワイルドバージン』
12月6日より新宿バルト9、梅田ブルク7にて公開
※12月1日に先行上映あり
http://wv-movie.com

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