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背負って背負って吐き出して。

椿くん、君は何にも背負ってなかったよ。

三年前に役者の先輩に言われた日から、ずっと、背負った演技とはなにか、と考えて生きてきた。

そして、つい最近終わった役が、たくさんの人の想いを受け止めて、感じて行く役で…いや、芝居をするってことはそもそもそう言うことか。

人の想いを受け止めるってとっも難しくて、いつも苦戦する。でも、苦戦するからこそ、苦しいからこそいい作品になるんだ。そんなことを思った稽古だった。

共演者の想い、相手の役の想いを受け取ろうと、思って目の前の景色に目を凝らしていると、作品に対するさまざまな想いが見えてきて、あぁ、なんて素敵な作品なんだと、たくさんの人の想いが詰まった作品なんだと思った。

あの作品がそうだとかそんな話しではなくて、芝居とはそういうもの、と言う話し。でも、あのときよりその事を感じたのは、作品の中でも芝居をみんなで作っているから。なんだと思う。

今日もたくさんの想いを受け止めて、それを背負って、言葉として吐き出して。

全てはあなたの笑顔を見るために。

2022.1.17 追記

あの時演じた役が、自分に限りなく近かったのに、演じずらかったのは、周りから見た僕より、本当の僕はつまらない人間だったから、なのかも知れない…

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