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もうそこに居ない人の存在を感じるということ【青春ラジオ小説 オートリバース】

4/12~4/25で期間限定配信された、
radiko特別企画 青春ラジオ小説「オートリバース」ディレクターズカット版を聴きました。

原作の小説は未読だったけど、逆に先入観なく楽しめたかな

バイノーラル録音の臨場感。
会話の声が左右から別々に聞こえてきて、まるで自分が二人の間に立って会話を聞いているみたいな感覚になる。
風の音や雑踏、誰かが近づいてくる足音などの環境音も要所要所に入っていて没入感すごかったです。

その人がそこに居なくても、もう会うことができないとしても、その人のことを思えば声が聞こえてくる、そんな愛しさみたいな感覚がじわじわと沸き起こってきて、まるで自分が主人公と一体化したような感じがした。

オーディオコンテンツもっと聴いていきたいと思いました。

「オートリバースは勝手にひっくり返るから嫌い」
嫌いと思うか便利と思うか。
力が欲しくて物事をコントロールしたいと思うか流されたままで良いと思うか。物語の結末を知った上では、変えられない運命の理不尽さに対する言葉とも思う。

「エメラルドグリーンは魂の色」
オニヤンマの眼は生きているときはエメラルドグリーンだけど死ぬと黒くなる。(初めて知った)
エメラルドグリーンの瞳の君を知っているということは、生きている君を知っていること。

そんなことを考えながら星野源ANNを聴いていたら、小泉今日子の「あなたに会えてよかった」が流れてきた。


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