[25mg]裁判傍聴をした話

2024年になりました。今年もよろしくお願いします。

さて、僕は以前に裁判傍聴をしに行ったことがあります。

近くにあった地方裁判所に行きました。予約などもいらず無料で誰でも見ることができるものです。
せっかくなら、と思いネットで時間割を見てそこそこ大きめの事件を選んで行きました。

日程は第一回公判、第二回公判、第三回公判、判決(最終公判)と4回に分けたスケジュールでしたが、予定の都合上第一回と最終しか行けませんでした。

いざ、初めての裁判傍聴に。

入り口で荷物検査を済ませ、開場まで待ちます。
開廷場所に入るとドラマや漫画などでもよく見るあの光景が広がっていました。傍聴席は3ブロックに分かれており、うち右のブロックの椅子には“記者席”の文字が。
なるほど、ここで記者は情報を得て記事を作るのか。

僕は中央後方に座りました。

そして開廷の時、裁判官と被告、弁護人などが加わり起立礼にて始まりました。

なんとも味わったことのない空気の中淡々と事件の概要が説明されていきました。

そして、弁護人の発言の時間。先の事件概要を聞いた段階では「ふつうにこの人が悪いのでは?」と思っていましたが、あまりの穏やかかつ同情を呼びかけるような弁護人の言い回しに「これはしょうがなかった部分もあるのかもなあ」と刹那に心を動かされてしまいました。
これが弁護人の力、、!

第一回公判を終えた帰り道、なんとも形容し難い気分のまま帰路に着きました。自分の感情がうまく言葉にできませんでした。
しかし、ひとつ言えることは『人を殺してしまった人を初めて目の前で見た』ということです。

ふつうに生きている中ではこの経験はまずなかなかできないでしょう。おそらくこの“変化”に心が動かされていたのだと後に思いました。

最終公判にて、結局被告は有罪判決となりました。行けなかった2回分の攻防が見れなかったことが悔やまれます。

これにて、人生初の裁判傍聴が幕を下ろしました。とても貴重な体験をすることができました。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?