ぼーっとしている時の集中力は、高い

こんにちは。
10月が終わっていきますね。カラスです。

ところで、
最寄りのバス停での話なんですが

私の住んでいる地域は、
アリの巣のような路線図でバスが栄えている街なので
ふだん、電車や車でなく、バス移動が中心です。

だから、家のすぐそばにあるバス停には
いつもお世話になっています。

最寄りのバス停の
ちょうど真ん前には
外国人観光客が立ち寄る免税店があり、
そこの店主が
いつもホースで路上に水撒きしているのですが

たいてい、水がかかります。
(故意にかけられるわけではないたぶん)

ホースで水撒きしている人って、
水が出ていくホースの先を見つめて
たいてい、ぼーっとしています。

一見、集中しているようで、あれは違う。
ホースの水撒き時間は
何も考えなくていい時間なんだと思う。

その免税店の店主のおじさんも例に漏れず、
水撒き中は、ぼーっとしてるのです。

水撒き店主の横を通るとき、
足音を大きくしたり
咳払いしたり
自分の気配を高める工夫はしてみるものの、ダメ。

それどころか
横を通るちょうどその時に限って
ホースとともに体の向きをこちらへ変えてくるおじさん。
ああいう時のバッドタイミングの妙って
ほんとなんなんでしょうか。

いつも左半身へかかる水しぶきは、
ホースから直接ではなく
地面にはねっかえる水しぶき。
だから、水撒き店主は
罪を免れたという涼しい顔をして
そのまま水撒きを続けている。

ずぶ濡れではないので私も文句を言い出せず
というか、そもそも文句言う勇気もなく

「冬の寒い日だったら許さないからな」
という目つきで通り過ぎ
バス停に並ぶのです。


そんな水撒き店主の免税店ですが
コロナで休業状態に。
お店の明かりがつくことはなくなり
入り口のシーサーは埃をかぶって
店主が水を撒くこともなくなりました。
見かけなくなってしばらくたちます。


先日、バス停でバスを待っていたところ
とつぜん雨が降ってきてしまい、
傘がなかったので
免税店の軒下で雨宿りしました。
しっかり降る雨を
ぼーっと見つめながら
これまでの借りを返してもらった気分になりました。

それでは、今日はこのへんで。
さよならコピー

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