(Mrファジー) 2020年シーズン サガン鳥栖 選手総評MF,FW編 (鳥栖のベンジャミンバトン)

あと2週間もすれば2021年シーズンが始まってしまうので、急いで書いた。
いいシーズンになるといいなぁ。と思いながら振り返りました。

MF

原川 力

 今季はほぼDH固定で起用された(偶にSHとかCFとかもしていたが)。
 ハードワークでき、テクニックもあり、セットプレー蹴れる、とサポーターからしたら文句を言うことができない選手であった。献身的な鳥栖の王様である。今季は松岡が下がり気味にプレーする機会が多く、より前でのプレーが多くあり原川の長所が充分に生かされていたシーズンであった。
 残念なことに来季はセレッソでプレーすることになった。原川は悪くない。悪いのは債務超過である。おそらく、倍ぐらいの年俸提示されたはずであり、移籍の決断を責めることはできない。29歳と油の乗り切った年齢なので、来期は鳥栖以外の試合で活躍してほしい。

高橋 義希


 今季は先発1試合、途中出場4試合と鳥栖在籍時最低の結果に終わった。
 DHのファーストチョイスが松岡、原川であった今季。次に控えるのが秀人とリャンさんということもあり、出場機会を中々得られなかった。
 持ち前の運動量が落ちたとは思わないが、守備能力では松岡、攻撃性能では原川に及ばないのも事実である。
 今年で35のミスターサガンは2021年シーズンも鳥栖でプレー。2020年シーズンの悔しさをぶつけてほしい。

小屋松 知哉


 うちの選手の中で最も替えきかない選手(個人的な意見)。中でも外でもプレーできるため、左SHのファーストチョイスになった。
 十三京都時代に仕込まれたポジショニングと持ち前のスピード&テクニックで攻撃・守備両面で違いを見せた。ただ、うちの場合SHの守備のタスクが割と大きいため、攻撃面で中々エネルギーを使えなかったのが残念であった。守備のタスクをFWと分配できれば、2桁得点は取れると思う。来季も頼む。


本田 風智


 ユースっ子。
 今季は初ゴールも記録。2点目はダゾーンで本人が言ってた通り『多分ハンド』。まあ、そんなことは知らん。笛が鳴らなきゃいいのよ。そして、ゴールはめでたい。
 序盤はフィジカル的に慣れてなく負ける事も多々あったが試合経験を積むことで改善。終盤戦は独特のリズムのボールキープで起点となった。
 本田の長所はプレスのうまさ。FW起用の際のパスコースを限定し、出しどころを無くして奪うプレスが他のFW陣と比べるとすこぶる高い。石井と比べて起用が多いのはそのへんが関係しているのと思う。

アンヨンウ


 露骨に出場機会激減した、ウイング。
 今期の鳥栖のファーストチョイスはSHは左は小屋松、右は樋口でSBは左に内田、右に森下であった。SHで起用すると、森下とプレーエリアが被っており攻撃面で少し渋滞を起こしていた。SBがパンゾーさんやったら、もうちょい増えたかも。
 SHに必要な守備が苦手なのよな。去年までは突破力でトントンまでしてたんだけど……
多分j2なら戦術兵器。どうなるのかね??と思ったら母国復帰。頑張れ!

樋口 雄太


 ブレーク枠。
 右のSHのレギュラー。終盤戦はプレースキッカーも。それを見て、原川の移籍を覚悟したサポも居たとか居ないとか。
 ハーフスペースでボールを受けれる、現代的なSH。大外は森下ができるので、中でのプレー多い。個人的には鳥栖の選手の中でサッカーが一番上手いと思う。
 佐賀出身のユースっ子と言うサポーター大好きな経歴持ち。来季は10番を背負う。鳥栖のレジェンドになってくれ。

高橋 秀人


 松岡・原川・樋口の活躍により、今年は昨年と比べて出場機会が激減。難しいシーズンとなった。守備能力は高いし、運動量もあるのだが、松岡・原川と比べるとビルドアップの能力が……。
 試合の流れは読めるし、しっかり相手に対応するのがうまいので、残ってほしかったのだが、横浜FCへの完全移籍が決まった。まあ、子供も大きくなってるし、いろんなことを考える年齢でもある。解説とかするなら関東圏のほうがいいだろうし。鳥栖に様々なことを教えてくれたのは言うまでもない。新天地での鳥栖戦以外の活躍を切に願う。

松岡 大起

 鳥栖のベンジャミンバトン。ミョンヒサッカーの申し子。19歳でJ1で50試合出場は別格。今年は本職のDH以外にもSH、CB、SBでプレーした。
 昨年の終盤でのSB起用には驚いたが、今シーズンの中盤以降はどのポジションに入っても驚かなくなった。変な起用も3試合見たら慣れるわな。
 プレー面ではビルドアップ、カバーリングでほかの選手との違いを見せた。SBが高い位置をとるサッカーをしているため、非カウンター時にSBのスペースを狙われることが多い。しかし、そこには松岡。つーかなんで19歳でそんなプレーできるのさ。謎。すごい。
 今のトスで一番海外に近い選手。コルドバとかカンテとかになってくれ

相良 竜之介

 2種登録。ユースっ子。
 リーグ戦では初ゴールも決める。試合終盤に出てきてキレッキレのドリブルを見せてくれた。大畑といい、中野といい、相良といい初のリーグ戦で持ち味を発揮できるのは本当にすごい。来期はSHとやTでプレーすることになるだろう。小屋松の壁は厚いだろうけど、十分チャンスはある。がんばれ。まずはユース選手権のケガを直せ。

リャンさん

 なぜか来てくれた仙台のレジェンド。鳥栖ではDHを務める。
 スタミナの問題もあってかフル出場はほとんどなかったが、先発でも途中出場でも安定したプレーを見せてくれた。今年の鳥栖は、若い選手が多いため、相手に付き合うようなサッカーをしてしまうことも多々あった。そのような展開でしっかりチームを落ち着かせることができる選手であった。その辺を松岡やら樋口やらは学んでくれ。来期もよろしく。

FW

金森 健志

 SHしたりSTしたり。鳥栖のピーキー2号。フリーダム。テクあるし運動量もあるけど、なんかずれてる感。それがアクセントになる場合と、異物になる場合があるので難しい。

チアゴ

 悪魔の左足。シーズン序盤は守備はしない、豪快にシュートを外す、球離れ悪いと鳥栖サポのヘイトをあおった。負けも混んでたしね。まあ、チアゴはそんなもの。
 ウーゴオリベイラの劣化版みたいなもん。と思っていたが、シーズン終盤には見違えるようなプレー。守備する、パスする、ゴール決めると。なんやそれ。やればできるやんけ。来季どうなるかな。無理して引き留めるほどでもないと思っていたらガンバへ移籍。敵にしたら厄介極まりないので韓国とか行ってほしかった。

豊田 陽平

 足元の怪しさが露骨にでた今シーズン。年をとっても変わらない空中戦の強さは頼りになった。ただ、ポストプレーはフリックが多く林やレンゾのような収める感じではないため、中盤の子たちと合わなかったのが残念。ただ、前線からのプレスは職人芸。本田以外の若手は見習え。
 残り時間が少ない時でも出てくれば何かを起こしてくれそう感はある数少ない選手。後2ゴール頑張れ。

林 大地

 ブレーク枠2号。
 大卒ルーキーでチーム内得点王。即戦力とはまさにこのこと。体幹が強く中々当たり負けしない。シーズン序盤は相手のCBに吹っ飛ばされる事もあったが、そこも徐々に改善。苦しいときのロングボールの逃げどころにもなった。ロペスとのコンビは微妙。stタイプではなくCFタイプ。石井、金森あたりとはやりやすそうにしてた。
 多分、あと1、2年したら、ユースの古巣とか海外とか行くだろうけど、それまでエースしてね。

チョ・ドンゴン

 ザ器用貧乏。
 パラメーター的に言うと一点特化型が多い鳥栖FW人の中で、最もバランスのいい男。ポストプレーも守備も、シュート能力もそこそこあり何かと重宝。どのFWと組んでも破綻しないのが助かる。
 得点が少ないと言われるかもしれないが、元々得点能力はこんなもん。得点以外での貢献が持ちあじなので。森下と並ぶ瓦斯キラーだったのだが、契約満了。稼働率とか怪我とかの問題。まだまだやれるので、お隣さんとかいかが??

レンゾ ロペス

 ハイタワー。
 シーズン序盤は行方不明だったが、終盤から活躍。横浜戦、川崎線と連続ゴールを決める。川崎の全チーム勝利を防いだ立役者。
 うちのチームで微妙に合わなかったのは多分豊くんとの違い。ロングボールをフリックするのか胸で前に落とすのか、クロスはニア待ちなのかファー待ちなのかみたいなのが豊くんとタイプ違うのよな。その使い方がわかったのがシーズン終盤だったりする。ガンバ戦とか横浜戦の相手CBの上から叩きつけるゴールは豊くんにないタイプのゴールやし。豊くんはどちらかというと相手の前で捉えるゴールの方が多いでしょ。

石井 快征

 鳥栖のMr.ファジー。自由人。石井くんポジション。今季はリーグ戦初ゴールも決めて高卒2年目としては中々の活躍。とにかく、トラップとかシュートとか何かとオシャレ。たまに見せる相手を舐めた感じとかが、昔の鎌田を思い出させる。相手のよみを外したり、ワンテンポ外したりするのがうまい。
 ただ、守備の緩さとかポジショニングの不思議さとかはあるのよね。人に見えないところが見えてるのか。何となく元神戸の森岡とか思い出す。上手いけど最適ポジがわからんタイプ。来季は4-3-3するならihかな。ファイヤーすぎないかそれ??と思ったあなたは正しい。

金崎 夢生

 すぐに名古屋行った。
 お金の問題。やはりトス最大の敵は財政。
 今までありがとう。あなたがいなかったら鳥栖はJ1にいなかった。怪我の治療中に放出とか言う不義理をしなければ戻ってこないと思うけど、戻ってきてもかまわんよ。

兒玉 澪王斗

 ユースっ子。
 クラブユースではウイング。 ユース年代では別格の選手であった。
 今期はカップ戦のみの出場なので、あまり見れていないが、来季はトップでも頑張れ。

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