距離と乾き

湿り気のない人間関係って素敵だなと思う。

たとえばお互いにずっと敬語を使い合ってるんだけど、仲の良さが十分にわかったりだとか、そうした言葉や態度が適切な距離として機能している人たちとか。
そういった「距離のある人間関係」を私は他人と築いていきたいと思っている。

人間関係とは距離を縮めることだけでは決してないし、互いに信じ合うことだけでもない。
離れてみなければ全体は見えない。

私にとって「信じている人」とは、「裏切られても構わない人」。
信じたことの責任を私自身が負ってでも仲良くしていたいと思える人。

距離がいつか、大切なときに触れ合う温もりをいくらか増幅してくれる。
乾きがいつか、大切なときに分かち合う心と涙の潤いを増幅してくれる。

きっと、そうだと思う。

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