いずみの My Game Of The Year 2022 ノミネート作品紹介

この記事は、Mastodonサーバー「gamingjp.org」(通称げむ鯖)で開催されている「げむ鯖 Advent Calendar 2022」13日目の記事です。

はじめに

レベル上げとか作業ゲーが好きな、げむ鯖のいずみです。

いずみの My Game Of The Year」(以降MyGOTYと表記)は、
今年遊んで面白かったゲームを独断と偏見で勝手に決めてお祝いする個人的イベントです。
今年は12月20日に「げむ鯖 Advent Calendar 2022」20日目の記事として発表する予定です。

MyGOTY自体は2020年から決めていて、2021年は記事も書こうとしていたのですが、
体調不良など色々とあって結局はお蔵入りとなりました。
ですので今回が正式な初開催となります。

MyGOTYの受賞対象は「今年遊んで面白かったデジタルゲーム」です。
発売日が今年じゃなくても、去年以前に遊んだことがあっても、
今年少しでも遊んでいれば対象になります。
(話題性部門など一部例外あり)

デジタルゲームであれば、大手・インディーズ・同人・フリゲなど問いません
ただしアナログゲームはリアルで遊べる友達がいないので対象外になります…
(デジタル移植版は対象になります)

そして、MyGOTYの選出基準はほぼ自分の好みです。
(プレイ時間部門のみ、今年のプレイ時間が最も多いゲームが受賞対象になります)
ですので、メジャーなタイトルがスルーされたりマイナータイトルが受賞したりします。

そのため、この記事では選出される可能性がある作品を紹介していきます。
あくまで可能性ですので、実際には選出されなかったり、ここにない作品が選出される(飛び入り受賞)こともあります。
本番は20日ですので、ここでは紹介程度に留めておきます。

※各タイトルの価格は2022年12月13日現在のもので、セールではなく通常時の税込価格です

Pikmin Bloom(ピクミンブルーム)

ピクミンたちと一緒に歩く。万歩計のように一日の歩数や、これまでの総歩数も確認できる

リリース日(日本):2021年11月1日
遊び始めた日(Android):同日
対応プラットフォーム:iOS、Android
価格:基本無料+アイテム課金

IngressやポケモンGOで知られるNianticと任天堂が共同開発した位置情報ゲーム。
ピクミンが登場するゲームですが、本編のように原生生物と戦ったり食べられたりはしません。
ピクミンと一緒に歩いて花を咲かせる癒し系ゲームです。

ポケモンGOと比較すると、ピクミンブルームはゲームというよりは歩数計アプリやライフログに近い感じです。
一応ゲーム的要素があるので受賞対象としました。

プレイヤーは現実世界で実際に歩いて、ピクミンを苗から育てたり、通った道に花を咲かせたりします。
また、ピクミンにおつかいを頼むことで、ピクミンの苗やピクミンを育てるエキスを入手したり、他のプレイヤーと協力してキノコを壊したりできます。

1日の終わりには、その日の歩数や歩いたルートを確認し、撮った写真やメモを日記のように残すこともできます。
AR機能を使えばピクミンと一緒の写真も撮影できます。

また、時折ゲーム内でイベントが開催されます。
大きなものとしては、毎月開催される「コミュニティ・デイ」(ポケモンGOと同時開催)があり、季節の花を咲かせやすくなるほか、1万歩あるくことで特別なバッジを獲得できます。

このゲームにストーリーやエンディングはなく、プレイヤーは自由に目的を決めてプレイすることができます。

WHAT THE GOLF?

これはどうみても「あのゲーム」ですが、ゴルフのようにキャラクターを弾いて動かします

リリース日(iOS):2019年9月19日
遊び始めた日(Steam):今年1月6日
対応プラットフォーム:iOS、Steam、Switch
価格(Steam等):2050円

デンマークのインディーゲームスタジオTribandが開発。
ゴルフが嫌いなスタッフによって作られた、ゴルフゲームのような何かです。

一発ネタ集のような作りになっているため、プレイ動画を見て面白そうだと思ったら直ちに動画の再生を止めて購入しましょう。
見過ぎるとプレイ体験を損ねます。

他のゲームのパロディも多いため、ゲームをよく知っている人ほど楽しめるかもしれません。

【2021年大賞】Chronicon

ド派手なスキルで大勢の敵を蹴散らせ!

リリース日:2020年8月21日
遊び始めた日:2021年10月2日
対応プラットフォーム:Steam
価格:1420円(DLC第1弾:620円)
日本語は有志制作MODにより対応

敵を倒してレベルを上げたり装備を集めたりしつつ、自分だけの強いキャラを作り上げていくDiabloライクなハックアンドスラッシュARPG。

この手のゲームは初めてプレイしたのですが、回避などのアクションは求められず、レアな装備も出やすいなど比較的簡単でDiabloライク入門編としてふさわしいだけでなく、
Anomaly(ランダムダンジョン)やマスタリーレベルといったやり込み要素もあってどんどんはまれます。

そして、このゲーム最大の特長は「気持ちいい」ことです。
敵がわらわら出る。スキルを連発して派手なエフェクトとともにどんどん敵が倒れていく。
レベルが上がる。レアな装備が手に入る。
とにかく気持ちいい要素が満載。

結局の所、ゲームは娯楽です。
楽しいからこそやるのです。
ちょうど遊び始めた時にショッキングな出来事による人間関係の崩壊があり、精神を病みかけていたのですが、このゲームのおかげで考えすぎることなく没頭して我を忘れることができました。
あまりに没頭しすぎて生活に支障をきたしたのですが…。

それぐらい気持ちいいゲームは文句なしに大賞だろう、ということで見事MyGOTY2021大賞に選出となりました。

さらに今年はDLC第1弾「Ancient Beasts」もリリースされ、来年以降には新クラスが登場するDLC第2弾「The Mechanist」もリリース予定と、まだまだ勢いが止まりません。
非常に楽しいゲームなので、前年に続いて2年連続大賞もあるかもしれません。

Vampire Survivors

四面楚歌。

早期アクセス開始日:2021年12月17日
正式リリース日:今年10月21日
遊び始めた日(Steam):今年3月18日
対応プラットフォーム:Steam、Microsoft Store、Xbox One、Xbox Series X/S、iOS、Android
価格(Steam):499円
価格(iOS・Android):無料+広告

迫りくる大勢の敵を倒しながら、30分間生き残ることを目指すローグライトアクションシューティングRPG。

プレイヤーができるのは移動のみ
攻撃や回避といったアクションはできず、持っている武器が自動で攻撃を行ってくれます。

敵は時間経過で強くなり、数を増していきます。
生き延びるためには敵を倒して経験値を得てレベルアップし、新たな武器を入手したり武器を強化したりして強くならなければなりません。

シンプルな操作と、強化した武器で敵の大群を一掃できる気持ちよさが合わさり大ヒット。
こういう気持ちいいゲームはやってて楽しいですね!

ゆうしゃvsドラゴン

育成を重ねれば1000万や1億を超えるダメージも叩き出せる

リリース日(Switch):2020年11月5日
遊び始めた日:今年5月17日
対応プラットフォーム:Switch、Steam
価格(Switch):500円
価格(Steam):555円

敵を倒してレベルを上げたりスキルを強化したり、
ガチャで武器や道具を集めたりしてドラゴン撃破を目指す、半放置型RPG。
要するに作業ゲーです。すき!!!

元スマホゲーなのでガチャがありますが、
Switchへの移植に伴い買い切り化。いわゆる課金石であるオーブはゲーム内でいっぱい入手できるようになりました。いいね!

ステージをクリアするたびに敵レベルがどんどん上がっていき、
勝てなくなったら敵レベルをリセット。
全ステージ共通で1日5回まで、またはオーブを消費することでリセットできます。
スマホ版ではこれが事実上のスタミナになっていましたが、Switch版ではオーブが大量に手に入るため事実上遊び放題
時間をかけた分だけキャラがどんどん強くなっていきます。

最大レベルは5000らしいですが(アプデで変更の可能性あり)、そこまで到達するには途方もない時間がかかりそう。
何も考えずとことん育成したい人におすすめ。

【2020年次点・2021年次点】ミスタードリラーアンコール

このままでは潰される!急げ!

リリース日(Switch):2020年6月25日
遊び始めた日(Switch):同日
対応プラットフォーム:Switch、Steam、PS4/PS5、Xbox One、Xbox Series X/S
価格(Steam等):3520円

2002年発売の「ミスタードリラー ドリルランド」の復刻作品。
色のついたブロックを掘って下にあるゴールを目指すアクションパズル。
ブロックに潰されたり、エアの残量が0%になると1ミス。
途中にあるエアカプセルを回収するとエアが20%回復。
×印が描かれたブロックは5回掘ると壊せるものの、エアが20%減ってしまうのでできれば壊さないでおきたい所。
(といっても、慣れてエアに余裕ができてくると平気で壊すようになりますが…)
同じ色のブロックは4つ以上くっつくと消えるので、×印ブロックが邪魔ならこれを活かして消していきます。
エア残量は時間経過でどんどん減っていくのでエアカプセルを急いで回収しないといけないが、急ぐとブロックに潰されやすくなるジレンマがある…

というのがこのゲームの基本モードである「ワールドドリルツアー」と「スタードリラー」のルールです。
「同色ブロックが4つ繋がると消える」性質が時に罠となり襲いかかってくるのと、
ブロックは基本的にランダム生成されるため、一つとして同じ状況は起こらず、熟練者でも毎回違ったピンチに襲われるので何度やっても楽しいゲームです。

これだけでも面白いのですが、このゲームには全部で5(+1)つのゲームモードがあり、それぞれルールがアレンジされています。

さらに本作では「カジュアルモード」が追加され、初心者でも楽しめるようになっています…
というとただのイージーモードに聞こえますが、そうではなく各ゲームモードのコンセプトを崩さないように、なおかつ新たな楽しみができるように綿密な調整がなされています。

例えば「ワールドドリルツアー」はエアの減少スピードが大きく抑えられたものの、ライフ(残機)はそのまま
つまり、持ち込みアイテムなしでは3回(一部キャラは6回)潰されたらゲームオーバー。
クラシックモード(復刻元と同じ難易度)よりも慎重なプレイが求められます。

ミスタードリラーシリーズがもつリプレイ性と、ドリルランドの多彩な遊び方、アンコールでのカジュアルモードの良い調整という3つの合わせ技によりMyGOTY2020次点に選出。
この不変の楽しさにより翌2021年も次点に。

そして、今年もまた遊んで楽しかったので、もしかすると3年連続の次点、あるいは3度目の正直の大賞も狙えるかもしれません。

VRChat

景色の綺麗なワールドで自撮りも楽しめます

リリース日(Windows):2014年1月16日
遊び始めた日(Steam):今年6月14日
対応プラットフォーム:Windows、Steam、Oculus Store
(各種VR機器対応)
価格:無料(サブスクあり、アバター等購入代金は含まず)

世界最大級のソーシャルVRプラットフォーム、つまりメタバースです。
VR空間内でアバターとなって他の人と会話したり、様々なワールドを楽しんだりできます。
VRChatと名がついていますが、VR機器がなくても遊べます。でもVR機器を使うと没入感が段違い。

さらにUnityを使えば自分だけのアバターや、ワールドを作ることもできます。
難しいですがかなり自由度が高く、けも耳のかわいい美少女から理解不能な謎のオブジェクトまで様々なアバターを目にすることも。
ワールドも多くの人々が作っていて、景色のいいワールド、ゲームが遊べるワールド、ホラー体験ができるワールドなど多種多様。
「インスタンス」を建てることで他のプレイヤーが入れるかどうかを制限でき、フレンドのみにしたり、自分一人だけでのんびり見て回ることも可能

…ところで、これをMyGOTYの受賞対象にするかどうかでかなり悩みました。

1つは、これはゲームなのか。
MyGOTYの受賞対象は「今年遊んで面白かったデジタルゲーム」。
他の人との会話がメインとなるVRSNSであるこのタイトルをゲームとしてMyGOTYに選出するかどうか…悩んだ結果、
ゲームワールドがいくつもあるのでゲームとみなすことにしました。
…ただ、翌年も大賞を獲りそうになるなどあまりに強すぎる場合は、ワールド別に分離するなど対策を考えないといけません。

もう1つは、作品単体として面白いかどうか。
VRChatで遊んだ半年間はかなり楽しい思い出になりましたが、
ぶっちゃけ友達と遊べばだいたい何やっても楽しいものです。
VRChatのゲームワールドの多くは友達と盛り上がれるように設計されているため、ゲーム単体として見ると欠点があったりします。
FPSのようなゲームワールドも多いですが、VRChat自体にラグがあるためゲームとしての公平感は期待できません。
その上で、VRChatをMyGOTYとしておすすめしたいかどうか…これに関しては、未だ結論が出ていません
12月20日の大賞発表までに決めることになりそうです。

メイドインアビス 闇を目指した連星

さすがにショッキングなシーンを載せるのは自重しました

リリース日(Switch、PS4):今年9月1日
遊び始めた日(Switch):同日
対応プラットフォーム:Switch、PS4、Steam
価格(Steam等):7920円

探窟家見習いのリコが、出会ったロボットのレグとともに大穴「アビス」の底を目指す漫画・アニメ「メイドインアビス」のゲーム化作品。
ジャンルは「度し難いアクションRPG」。

アビスの過酷さを徹底的に表現したことによりCERO:Zとなり話題を呼んだ本作。
アビスには様々な原生生物が生息しており、探窟家に容赦なく襲いかかってきます。
さらにはアビスの呪い上昇負荷)があり、深く潜るほど上昇した時の症状(吐き気・嘔吐や感覚異常、流血など)が強くなり、生還は困難を極めます。

このゲームにはリコたちの冒険を追体験する「HELLO ABYSS」モードと、
キャラクターを自分で作って酷い目にあわせる探窟に挑む「DEEP IN ABYSS」モードがあります。
特に後者は自分だけのキャラクターで原作の世界に入り冒険することができるという、ファンにとっては夢のような体験ができます。
こういうゲームはどんどん増えてほしい!

ひまつぶナイツ

レベル上限は現時点で9999。将来的に拡張されるらしい

リリース日:今年9月30日
遊び始めた日(Android):同日
対応プラットフォーム:iOS、Android
価格:無料+広告

「ひまつぶ」と称して多くのプレイヤーの暇じゃない時間まで奪ってきたひまつぶシリーズの最新作。

今作では自動で戦闘する勇者たちを見守る半放置RPGとなっており、いろんなジョブでレベルを上げてアビリティを獲得したり、武器や防具をクラフトしたり強化したりしてステージを攻略していきます。

ジョブは全80種類、全アビリティの習得には2000×80=16万ものレベルアップが必要(しかも今後のアプデでアビリティが増加される模様)と、現時点でもかなりのやり込み要素があります。

1~2週間に一度のペースでアップデートが行われており、ステージや武器・防具などが追加されていきます。

といっても勇者たちは勝手に戦ってくれるので、のんびり待ちながら勇者を成長させていきましょう。

おわりに

というわけで、以上10作がノミネートとなりました。
大賞・各部門賞の発表は1週間後、12月20日です。お楽しみに!

ここからはおまけとして、2020年の受賞作品を紹介します。

【2020年大賞】ルーンファクトリー4 スペシャル

見た目はネギだが、実は99999ダメージを与えられる最強の双剣。

リリース日(Switch):2019年7月25日
遊び始めた日(Switch):同日
対応プラットフォーム:Switch、PS4、Xbox One、Steam、Windows
価格(Switch):3278円
価格(PS4、Steam):3960円

ファンタジー世界で暮らす生活RPG。ぼくはこのジャンルが大好きです!
記憶喪失になり、空からメガトンコイン落ちてきた主人公は竜に助けられ、そこから竜の住む町で暮らすことに。
農作業をしながら、この世界の異変を解決しにダンジョンへ向かったりします。

マーベラスのゲームはバグが多いことで有名ですが、このゲームのリメイク元であるルーンファクトリー4は致命的なバグが少なくなりちゃんと遊べるように。
スペシャルではさらなる修正が行われ、致命的なバグはなくなりました。これで安心して大賞に選出できます。

このゲームはやり込み要素が凄まじく、最大レベルはディスガイアをも上回る50000
スキルレベルも一部は999まで上がります。
クリア後のダンジョンもいくつもあり、それでも物足りなければさらに敵レベルを上げることも可能。

また、ゲーム内の要素は「オーダー」というシステムで解禁できます。
ディスガイアでいう暗黒議会ですが、議会の承認や賄賂は必要なく、ポイントさえ貯まっていれば実行できます。

多彩なやり込みができる生活RPGですが、実は買った当初は少ししかプレイせず積んでしまっていました。
ところが翌年6月30日に再び触ってみるとドハマり。多くの時間を奪ったルーンファクトリー4SPは見事MyGOTY2020大賞受賞となりました。

【2020年次点】東方の迷宮 -幻想郷と天貫の大樹-

数十億ものダメージで無限ダンジョンの敵を倒していく

リリース日(Switch、PS4):2020年7月16日
遊び始めた日(Switch):2020年7月31日
対応プラットフォーム:Switch、PS4、Steam
価格(Steam):3182円
価格(Switch・PS4):5280円

2013年8月12日にコミックマーケット84で頒布された「東方の迷宮2-幻想郷と天貫の大樹-」のリマスター作品。
多数の仲間とともに、幻想郷に突如出現した大樹の謎に迫る東方二次創作ダンジョンRPG。

このゲームはかなり難しいですが、レベルを上げれば楽になるよう調整されています。
ボスを目標レベル以下で倒すと報酬があるのですが、数量限定モノではないので無理に狙う必要はありません。

本作には原作の他に2016年12月に頒布された「プラスディスク」の追加要素も含まれており、
メインストーリー(ラスボス目標レベル100)と裏ボス(敵レベル170)だけでなく、追加ストーリー(ラスボス敵レベル350)と裏ボス(敵レベル499)、さらなる追加階層に真のラスボス(敵レベル2400)まで登場します。
それでも飽き足りない人には無限の回廊という文字通りの無限ランダムダンジョンまで登場、さらに追加ボス強化モードもあり真のラスボスは敵レベル12800に!
そしてこのゲームの最大レベルは999万9999!まだ到達した人を見たことがありません。

非常にやり込み要素豊富なゲームとなっており、プレイ時間はSwitchで遊べるゲームでは現在唯一の500時間超えとなっています。

リマスターに伴いゲームテンポなども改善され、遊びやすく(レベル上げもしやすく)なりました。
東方好きな人はもちろん、東方を知らないけど強敵への挑戦や無限のやり込みが好きな人にもおすすめできる本作は、MyGOTY2020の次点に選ばれました。

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