水星の魔女勝手に考察番外編 短パン編

昨晩、妻に今まで書いてきた考察内容について熱く熱く語っていたのですが、「じゃあなんでみんな短パンなの?」

あ、それ聞いちゃう?

メタ的な視点で考えた時、「ジェンダーの差異が減った世界」を描こうとすると、女子的・男子的な記号の差異を減らすという手法のために共通の制服したのではないかと思う。
しかし、長いスラックスで全員を統一すると女性側のキャラの差異を描く事が結構困難になる。(それに靴下の丈や色や種類で個性を見せれない。)
だったら、短パンになるのだが、これで男子はスラックス、女子は短パンになると意味が分からない。であれば、男子も短パンにしてしまおう。っというメタ事情があるとは思う。多分。

で、あるが。個人的にはこれは「短パン=まだ何者でもない者達」のメタファーであると感じている(かなり強引だけど)
何故なら、学生以外の大人達は皆「膝が隠れる物」を着用している。
そして、女性のCEO達は「全員スカート」だ。
何故、学生たちのジェンダー差異は少なくしながらも、このCEO達はスカートなのか?
いやいや、大人の女性だからスカートを着用するのもおかしくないだろう。と。そう!全くおかしくない。
何故なら「大人達は自分の服装を選べる」からだ。

しかし、制服とは「自分で決める物」ではなく「決められた物」、学校の制服はある意味では拘束具とも言える。もちろん、制服の意味や必要性には社会性を子供の頃から身につけるためというのは理解している。

だが、「自分で決めれない物」としての制服は「自分で決められない運命」を最初から強いられている生徒達(主に主人公と主要人物達)にとってのメタファーにもなり得るのではないか?其処で「短パン」という異物は、その「拘束性」をより感じさせる舞台装置になっていはしないか?

まぁ考えすぎ。
実際問題、オーストラリアの方では男子も制服は短パンだって話を聞くし、普通にデザイナーの趣味の路線も切り捨てられないっていうか多分趣味じゃないかと思う。

ただ、例えばネクタイが、学生のものは短く硬い素材ではためかないようになっており、経営陣は普通のネクタイだが、無重量で動かないように必ずタイピンをつけているのを見ると、「本当にそれだけの意味なのか?」と疑問になってしまう。

真実はデザイナーさんしか知らないので情報がいつか開示されることを望んでいるが、様々な考察ができるのは名作の証。

追記
え!?あのネクタイジッパーだったの!?なるほど・・・!!
機能美・・・。だからこそ、硬い素材だったのか。
しかし、シャディックのズボンは、中東なデザインにするためにあの丈だと思うんですが、彼は「半分経営者側」なので、あのズボンの丈ではないのだろうか、と、強く思うのでした。

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