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■EDH Decks『土建組一家の猛威』を5,000円で強化する

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 この『土建組一家の猛威』はニューカペナの街角の統率者デッキの中では、最もアグレッシブで展開力がありそうな印象を受けた。赤黒呪文で障害を取払い、ファッティでとどめを刺す。シンプルで初心者でも手を出しやすい内容で構築されているのも素晴らしい。他の4つのデッキも悪くはないが、やや挙動が小難しい印象だ。気になる方はデッキリストを参照してほしい。

 さて、《道具箱、ヘンジー・トーリ》は、このデッキのメイン統率者で、4マナ以上の中型クリーチャーに新キーワード能力“奇襲”を与える。さらにコスト軽減のオマケ付き。このコスト軽減が非常に魅力的で、さすがに《始祖ドラゴン》ほどではないが、1ターン早く場に出せる動きは統率者戦においても強力だ。ただし、ターン終了時には墓地送りになってしまうため、このデメリットをメリットに置き換えたいところ。

5,000円以内で10枚のカードを交換

 今回は予算を決めて10枚のカードをピックアップしてみた。できればニューカペナの世界観を崩さないよう、採用するカードも最近発売されたものを優先していくことにする。

No.1《土建組一家の隆盛》

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 デッキのテーマにピタリとはまる必須カード。そもそもなぜ初期リストにないのかが不思議なくらいだ。奇襲で墓地に直行してしまう点をメリットにでき、墓地の再利用でかつ長期戦にも対応できるようになる。

NO.2《焼却するもの、ジアトラ》

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 こちらは奇襲で墓地に行くカードをタネにして、宝物3つに変換してくれる。やや重いのが難点だが、出てきた宝物トークンを使って次の強力なアクションに繋げたいところ。土建組一家のボスを皆で出迎えよう。

NO.3《エインシャント・ブラス・ドラゴン》

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 続いてもドラゴンの登場。奇襲コストで出せばマナレシオが優秀なフィニッシャーというだけなのだが、それだけでなく墓地からクリーチャー回収も可能。長期戦を見据えた戦略が打てる。ダイスを振ると場が盛り上がる点も見逃せない。

NO.4《燃え立つ空、軋賜》

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 またまたドラゴンの採用で恐縮だが、神河ドラゴンは奇襲と非常に相性が良い。中でも最軽量のこいつは小回りが利く。いつ引いても無駄にならない汎用性が最大の売り。

NO.5《猪の祟神、イルハグ》

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 速攻持ちなら、もっといろんなデッキに採用されたであろう、イルハグ様の登場だ。神様なので死亡という概念がなく、何度でも復活する。奇襲で唱えるのにうってつけのカードだ。

No.6《狩りに出るビビアン》

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 1番目の能力を主にメインフェイズ2に使用することになるだろう。2番目の能力は切削というキーワードが緑のカードにしてはやや異色ではあるが、狩りで得た報酬(エサ?)なのだろうか。《土建組一家の隆盛》と相性が抜群なので一緒に運用したい。

NO.7《バロール》

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 統率者戦以外はお呼びがかからないであろう、某ファンタジー映画のバル〇グを彷彿とさせるイラストが超クールなデーモン。青系デッキをメタったデザインが強力。

NO.8《浄化のドルイド》

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 強力なETB能力持ちのカード。こちらも統率者戦専用といってもいい。自分のコントロールするエンチャントやアーティファクトは対象外なので、対戦相手にとっては厄介極まりない。奇襲で唱えた後は墓地からも再利用して盤面を支配したい。

NO.9《ジアトラの特使》

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 優秀なアタッカーでありながら、息切れ対策も兼ねた高コスパクリーチャー。自前の奇襲コストはやや割高なので、できるかぎりヘンジーの奇襲コストで唱えたい。

NO.10《ジアトラの試練場》

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  《遥か見》や《三顧の礼》でもサーチできる貴重な3色ランド。3色統率者はマナ基盤が不安定なので、序盤は土地を揃える動きになるが、このカードも一役買うだろう。

デッキから外す10枚のカード候補

《草茂る胸壁》《地表形成師》《血編み髪のクレシュ》《死致の執政》《忍び寄る復讐》《コジレックの職工》《霊気の断絶》《汚濁喰らい》《輝く備蓄品》《雨ざらしの番兵》

さいごに

 通れば一発で盤面をひっくり返せるヘビー級カードを揃えてみたが、いかがだっただろうか? よほど高騰しない限り、予算もおそらく5,000円以内で収まっているはずだ。統率者戦において速攻は極めて大事な能力であることを体感できると思う。対戦相手が3人もいるので、ターンが回ってくるまでに、ゲームの情勢は目まぐるしく変化する。自分のターンがノーアクションで終わらないよう、ヘンジー・トーリはあなたに大きなアドバンテージをもたらしてくれるはずだ。

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