コロナカレンダー4/22最新版!ついに減り始めた新規感染者
コロナウイルス感染症の新規感染者数をカレンダー上に示したものを、コロナカレンダーと言います。病院が休みの曜日などの関係で、曜日によってPCR検査数が上下する傾向があるため、前の週の同じ曜日と比較する方が正しいトレンドが見える、とされているため作られているものです。今回、4月22日までの最新版が出来上がりましたので、記事にいたします。新規感染者数は東洋経済のデータを利用しており、直近2日の感染者数については主要メディアの報道によるものです。
全国のコロナカレンダー
4月8日は緊急事態宣言が発出された日です。この日から8日経った4月16日に新規感染者が前の週の同じ曜日に比べ、減少し始めました。減少した日は緑で色を付けています。
4月16日以降の7日間のうち、6日間でコロナの新規感染者が減っていることが分かります。コロナに感染してから実際に発表されるまでおよそ2週間かかるそうなので、実際には4月2日ぐらいから新規の感染者数が減ってきているものと推測されます。
この時期は、安倍首相が緊急事態宣言を本気で検討していると報道された日であるほか、4月からテレワークに切り替える企業が増えるなど、社会がコロナ対策のため本気で動き始めた時期です。
週計で見ても、毎週2倍以上増えていた新規の感染者が4月12日~18日の間は25%程度の伸びにとどまっており、日本社会がコロナを抑制しつつあることが分かります。
東京のコロナカレンダー
東京では、全国に比べ1日早い4月15日から新規感染者数が減少に転じており、直近の7日間では4日間、前の週の同じ曜日に比べて減少となっています。
週計で見ても、毎週およそ2倍のペースで増えていた感染者数が4/12~4/18の週にはほぼ横ばいの数字になっており、東京において強いコロナ対策が行われ、抑制に成功しつつあると言えます。
大阪のコロナカレンダー
大阪は全国と同じく4月16日から新規感染者が減少しています。直近7日間のうち、4日間で新規感染者が減少しているほか、毎週2倍のペースで増えていた新規感染者数が横ばいに転じています。
これからどうなっていくのか
このまま緊急事態宣言のもとで外出自粛が継続していった場合、新規の感染者数はより減っていき、安全宣言が出せるところまで行くのではないかと思います。
厚生労働省は現在、抗体検査を行う準備を行っています。
これは、国民をランダムに選び、コロナに抗体が出来ているかどうかを調べることで、無症状で完治した人を含む本当の感染者数を推計し、今後自粛を解除した際に再び感染が拡大するのか、それともこのまま終息していくのかを推定するためのものです。
まもなく緊急事態宣言を解除するかどうかの議論が活発化するものと思われます。経済と人命を天秤にかけながら科学的な議論が行われてほしいと思います。