開業するならどこがいいの?中小企業診断士密度調査

中小企業診断士の世界にも競争がある

先日かなり伸びたこのツイート

独立を考える中小企業診断士の間でかなり話題になったようです。せっかく独立しても競争が激しすぎる地域だと厳しいですからね。ツイートでは都道府県別での密度を示しましたが、この記事では4つの地域(大阪・東京・京都・北海道)について、さらに詳しく分解していくことで、中小企業診断士がどこで開業するべきなのか調べてみたいと思います。

調査方法

その地域の中小企業数を、その地域の中小企業診断士の数で割って密度を計算しています。中小企業数は中小企業庁「中小企業の企業数・事業所数」から、中小企業診断士の数は認定支援機関検索システムで中小企業診断士にチェックを入れて抽出しています。

中小企業診断士であることと、認定支援機関であることは一致しないのですが、今回調べたいのは密度なので、決して正確ではないものの、おおまかな傾向を調べることは出来ると考え、採用しました。

大阪:需給ミスマッチが明白

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大阪府の診断士の分布ですが、北摂にかなり偏って分布していることが分かります。大阪市や堺市はまあまあの密度といったところ。中小企業の町と言われる東大阪市や八尾市が所在する河内地域は中小企業診断士がおらずスカスカということが分かります。

大阪の南部である和泉も、製造業が多く立地する地域なのですが中小企業診断士は少なく、需給のミスマッチが起きていると言えます。

東京:どこも密。逃げ場はない

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東京ですが、23区とそれ以外では密度に大きな差があるはずだという仮説を立て、それを検証する形をとってみましたが、予想外に23区外の方が中小企業診断士の密度が高いという結果に。東京の皆さん、逃げ場はありません。とはいうものの、東京は他地域に比べ中小企業診断士を活用する企業が多く需要も多い印象なので、密度は高くても決して競争が激しい訳ではないのかも。

京都:意外な結果

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京都府は、京都市とそれ以外で大きな差があると考えていましたが、意外にも山城地域の密度が高いという結果に。乙訓地域は北摂に隣接しておりかなりの密度です。一方で京都市より北の地域にはほとんど中小企業診断士がいないということが分かります。ここはブルー・オーシャンですね。

北海道:どこまでも青い大地、そして道南

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さて北海道ですが、札幌だけ東京や大阪の激戦区並みに密度が高くそれ以外の地域はほとんど中小企業診断士がいないという結果になりました。道東・道南・道北とも中小企業診断士がスカスカのブルー・オーシャンで、道南に至っては認定支援機関に登録している中小企業診断士が1人もいません。北海道はどこまでもどこまでも青い大地と言えるでしょう。ここまで極端な結果が出る地域も他にないと思います。

どの地域を攻めるかは重要

中小企業診断士として独立するならば、どの地域を中心に営業活動を行うかは非常に重要です。多くのライバルがいる地域では仕事の取り合いになりなかなか売上が上がらない一方、ライバル不在で地域ナンバーワンがすぐ取れ、しかも需要も多い地域もあるからです。依頼があれば他地域も作りますので、コメントやメッセージをくださいね。

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