2023.04.20日蝕はどんなだ


はじめに

 色々お久しぶりな物書きです。
 星占いも久しぶり。
 日蝕月蝕も久しぶり。
 そもそも去年野良占い師になりまして。原稿とかなくなったので、ほんとに久しぶりなのです。
 去年ぶっ倒れてから、文章書いてないので、本当に久々だなっていうや

 で、日蝕なんですが。

 西洋占星術で扱う「日蝕・月蝕」は、「その時の焦点となる物事」となります。
 そもそも満月・新月は月と太陽が押し合いへし合いする瞬間です。古来から良くも悪くも世界に影響が強い。
 そこに、ノード(2点あって、常に対極にあります)という、いわゆるカルマ点が押し合いへし合いに参戦するのが「蝕」です。
 現象としても、月が、あるいは太陽が暗黒になる――食べられる――わけで、普通にザワザワしますよね。しかもカルマ点・・・地獄の釜の蓋が開くってやつですよ!

 ウンチクは以前にも書いたので、もっと知りたい方は過去分掘るか、もっとちゃんとした先生方の記事を探されてくださいなのですが。
 すごく普通に言うと、「その影響期間に取り組まなきゃいけない物事」「その期間にずーっと頭の隅っこにあるアレコレ」です。
 ありていに言うと「めんどくさいやつ」とも言えるかも。

 他もそうなんですが、これは逃げようとしても、隅に追いやっても期間中はずーっとくっついてきます。また、そのことは対応しなくちゃならないことでもあるので、それなら朧気でもシルエットを掴んでおくに越したことはないでしょう、というわけで、今回の日蝕がどんな様相なのかをお伝えしたく。(前置き長いな)

 星占いといって気軽に目にすることができるようになっている西洋占星術ですが、実際は個人個人の星図(ホロスコープ。私は「チャート」と呼んでます)に、現在や、一定の理によって星を進めた図を重ね合わせて、個人の出生星図がどのように変化し、現在の星からどのような引力をもたらされているのかを読むのが正式です。
 なので、日蝕や月蝕の影響も、本来であれば、あなた自身の出生星図のどこで蝕が発生しているかで、具体的にどのような事柄について、蝕の引力が影響するかを観るものです。
 とはいえ、皆がみんな、自分の出生星座を持っているわけではないですよね。知ってるのはせいぜい、「自分が〇〇座生まれ」ってこと。
 この、「〇〇座」というのは、ご存じの方も多いと思いますが、正確には「あなたが生まれた時、太陽があった星座」のことです。
 占星術では10の天体が、どの星座に散らばっているのかを見る占いですが、10の天体の中でも太陽はとても影響が強いです。チームリーダーみたいなものですね。なので、太陽にどう影響するかって、わりとダイレクトな人が多いんです。
 また、太陽が在る星座を基準として個人の星図を見ると、周囲から見た「その人」が観えます。本人はすごく悩んでるんだけど、周囲には「最近すごい萌弾けてるよね! 楽しそう」と見える、みたいな。
 まにやってるヲタ活占いはそんな感じ。
 蝕についても、太陽を基準としてどんなことに引力が作用するかを見ることはできます。

 そこまではしないとしても、今回の蝕が、どんな性質のものなのかは、太陽星座すらわからなくても、お伝えすることができます。
 どこから襲ってくるかは分からない、具体的にどんなポジションのキャラかは判らずとも「こんな感じ」という風体が分かれば「あいつか!!!」ってわかりません?

 今回は、そういう話です。

大雑把な今回の日蝕を語ろう

 さて、今年は4/20(日蝕)と10/29(月蝕)2回だそうです。いつもだと直近半月後にセットであることが多いんですが、今年はは少ない。
 どゆこと? というと、それぞれが長期スパンで向き合わなきゃいかんよー、ということです。
 でもまあ、大体半月後の次は半年くらいだから、許容範囲許容範囲……。

 そうそう。書き忘れてましたが、蝕の影響は、次の蝕まで。つか、新たな問題がやってきて、前の問題はどーでもよくなる的な……。
 あと、以前わりとコンスタントに日蝕月蝕の影響を全星座ツイートしてたんですが、影響が出るのは早いっぽいです。
「すでに思い当る節が……」
という悲痛なリプを毎回いただいてました^^;

 そんなわけで、今回はちゃちゃっと終わる案件じゃないぞと。

 で、今回は日蝕――つまり新月なんですが、起こるのは牡羊座です。しかも29度ですって! ギリギリ牡羊座。追い詰められた太陽と月。
「月、お前は先に逃げろ!」
「何を言うんだ太陽! 俺たちは死んでも分かたれない!」
 (いや毎月くっついたり離れたりしてますが)
 そんなわけで、牡羊座エリアですが、牡牛座エリアとの国境に追い詰められてるどん詰まり状態!
 それぞれの星座は30度で一区切りですが、29度は「涙の度数」と言われます。
 つまりシンドイ……。
 何がシンドイの? それはこのエリア、「牡羊座」が語っています。

 牡羊座はサバイバル気質が強いというか。生きるためならどんな可能性にも掛けちゃうぜ! 駆けちゃうぜ! 走っちゃうぜ! ともすれば逆走でも一直線に前だけをみてひた走ります。
 しかも今回、牡羊座エリアにはラッキースター木星君がいるわけです。金持ち懐の深い彼は「君たちの可能性にかけてみよう!」って応援もしてくれます。
 やる気満々。
 意気揚々と突っ走る太陽と月を追い詰めたのは、太陽と月を組織に縛り付けていた闇のボス、冥王星――。
「くっ……お前、組織を追われたはずでは?!」
「なに、今までとやり方を変えようと思っただけさ。バーチャルの世界は実に愉快で興味深いね。実態がどんなに離れていても、0と1で作られた世界では、ほら――一瞬で君たちを抱きしめることができる」

 ギャー!!!!!

結局今回の日蝕ってどんな影響なの

 寸劇はさておき。

 今年――というか、去年末の木星牡羊座へ移動を皮切りに、3月に冥王星→水瓶座、土星→魚座に移動してます。
 つまり、今年は色んなことが新しくカスタマイズされるんです。
 去年も土星などは、魚座に入ったり水瓶座に戻ったり、うろうろしてましたが、本格的に移動しました(たしかそのはず←ヲイ)。
 木星より遠い星は、動きがゆっくりです。これらの天体が星座を移動するということは、社会的な骨子がカスタマイズ、アップデートされていく、ということです。
 実際、この数年頭を悩ませてきたコロナが規制緩和されますね。いや、コロナ自体が世界をカスタマイズしたわけですが、その経験を踏まえて、これから更に、色々なことが本当に変わっていくんだな、と思います。
 ポストアポカリプスならぬ、ポストコロナです。 仕事もエンタメも社会の枠組も、元に戻るのではなく、先に進むしかない。それを経験として実感するのが、今年なのかなと思います。マスクを外すのは元に戻るのではなく、新たな戦いの幕開け的な……。

 そんな中での、可能性無限大牡羊座だがしかし涙の度数日蝕です。

 先走りすぎたのかも――?
 そんな印象が強いです。
 追い立てるように、何事もなかった以前に戻す気持ちの追い風のようにいろんなことが刷新されていく風潮があります。それは星だけでなく、実際の空気感にもありますよね。
 でも、急ぎすぎては? もっと慎重になるべきでは? 
 これが、すぐ壁の向こうの牡牛座エリアであれば、新たなセーフティネット構築に、不慣れながらも立ち向かう図式があったかもしれません。太陽と月の前に、斥候として弟分で情報屋の水星が牡牛座に先に入ってます。しかし水星も、トリックスター(変革)天王星と接触寸前に逆行します(日蝕翌日)

「アニキだめだ! まだ早すぎた!」
 水星は太陽と月の前進を止めようと逆走するが、時既に遅し(そもそも太陽と月は逆行しないんじゃ)。

 そんなわけで(どんなだよ)、今回カギになるのは、やはり「新しい試み」なのかなと思います。
 そもそも、今全天体が順行してるんです。以前スペースでもお話ししましたが、天体が陽キャだらけなの…とても疲れる。陰に潜む問題点とか、軋轢とかに無頓着で、進めば何とかなると思ってる。そんな風潮感じませんか?
 それが、日蝕翌日に水星が逆行するんです。仕切り直しが必要なのでは、と思わずにいられない。

 なにも、コロナとかそういう大きなことだけじゃなく、それに伴って色々変わっていった仕事の仕方とか、人との距離感、エンタメの楽しみ方。あらゆることが、本当に、いやおうもなく、カスタマイズされ、本格的にアップデートされるのが今年から始まり、今回の日蝕は、そのスタートに起こりうる問題に、どう立ち向かうべきか、受け入れるべきか? そういうことの気がします。

 それらが、星座だったり個人だったり社会に、色んな形で影を落とします。

 例えば、太陽が双子座生れであればネットを通じての人との距離感。またテレワークでの仕事であれば、その環境をきっちり見直すべきだとか。
 乙女座なら、経済的な部分(イタタ)。ニーサやDC、金融商品に手を出し始めていたら、慎重に勉強しましょうねとか(専門用語とかよくわからん)。
 天秤座だったら今の環境や、現状の自分の人間関係の構築についてとか。パートナーとの距離感とか。
 山羊座は家族関係とか? ワークスペースとプライベートエリアがごっちゃになってる人は、どこかでエリアを分ける必要が出てきそうだなあ、などなど。

 あなたの誕生星図のどこで蝕が起こったか。その蝕があなたの太陽のある星座に、どのような引力を与えるのかで、事象の見え方・顕れ方は変わります。星座でも、個人でも。
 ただ、本質は同じ蝕です。
 カスタマイズやアップロードにおけるバグやエラー対処。てとこですかね。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?