ZV-E10とDC-G100

ZV-1の後継機を待っていたら、まさかのレンズ交換式で発表されたVlogに特化した(と宣伝してる)カメラ、ZV-E10。

北米では販売開始されたようで、日本では今月中旬までの待ち。

ベースになった機種の違いはあるものの、商品コンセプトは同じZV-1とZV-E10は、付属のレンズ画角やF値も35mm版で換算すると、ほぼ同じような性能なので、本体サイズの大きさと、レンズ交換の違い、価格と、比較しては必要ない、必要と、レビュアーで盛り上がってる機種ではあります。

が、レンズ交換式のVlogカメラとしては、PanasonicのDC-G100が先輩。

本来なら、競合機種になるはずが、全くと言って比較されない悲しい存在。

付属してるレンズも、35mm版換算で広角側が24mmスタートの沈胴式の軽量コンパクトなズームレンズ。手振れ補正もデジタル処理でクロップされるあたりも似てる。マイク性能も従来のデジタルカメラより大きく配置スペースを取り、本体だけで完結させようとするスタイルも同じ。

なのに、、、

DC-G100の欠点としては長時間の連続撮影が出来ない、USBによる外部給電に対応してない、外部コントロールできるグリップの接続が有線で野暮ったい、、、と個人的な偏見と、動画機として不満点があるけど、写真機ならファインダーも大きく、過去に販売したマイクロフォーサーズ機としてDCM-GM5の代わりとして欲しくなる内容だけど、やはり値段・・・。

Panasonicだけでなく、マイクロフォーサーズマウントはブラックマジックデザイン社のカメラで使われてるので、もっと動画に向いたレンズ、特に明るい電動ズームレンズや、F値固定ができるズームレンズ、自撮り向きの超広角な軽量な短焦点レンズなど、あれば売れそうなのが出てこない分、DC-G100も浮かばれない気がする。

ここ1年ほどは、ライブハウスを中心に動画配信のカメラマンとして携わっており、民生機で高画質となるとビデオカメラよりミラーレス機を選択してしまう傾向ですが、気になるのはやはりレンズ。

どうしても写真用途なのでフォーカスによる画角の変化や、ズーム領域の狭さ、カメラの機種によっては使えないオートフォーカス性能、とは言えマニュアルでもフォーカスが狙いにくいレンズ。

2018年から民生用のビデオカメラの新発売がほぼ無い状況なのに、Youtubeを始め、世の中は動画を当たり前に撮るようになって、それに向いたカメラ選択が難しいようにも思えてくる。

ZV-1はギリギリ10万円を超えない価格で、けど一般的に見れば高額なカメラではあるけど、コンパクトで(一応は)高画質な動画機として認識されたけど、やはり使っていく環境によって必要になるレンズの焦点距離を把握するのに一役買った気もする。

ZV-E10は、エントリーユーザー向けな価格設定でもあるが、ZV-1を使っいて、もっと広角側が欲しい、もっと望遠が欲しい、そんな標準画角を超えた部分を勉強でき、レンズ沼へと向かっていける、素晴らしい価格設定のカメラ。。。

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