「IKKO」という現象

「どんだけ〜」が元々2丁目のママの持ちギャグだったのは有名だ。確かリンカーンでFUJIWARAの藤本がそのママの店で働くみたいな企画で取り上げられて、なんだかんだで気がついたらIKKOがすげえ使ってた。そして流行った。

ゴッドタンではバナナマンの日村が「ヒム子」っておねえキャラで「技あり〜」ってギャグやってたんだけど、なんだかんだで気がついたらIKKOが「背負い投げ〜」ってすげえやってた。そんなに流行ってはないけど。

で、今日の月曜バイキング。レギュラーのIKKOは「ダメよ〜ダメダメ」って言ってた。確実に2回は言ってた。IKKO恐るべし。ただ、これは「またか」って話でも「IKKOひどいぞ!」って話でもない。なんたって「ダメよ〜ダメダメ」は前述の2つとは決定的に違う。

流行った後なのだ、「ダメよ〜ダメダメ」は。一応言っとくと、これは日本エレキテル連合っていう女性コンビがコントの中で使うフレーズで、スギちゃんとかキンタロー。よりはおとなしめな気はするけど、ここ最近では一番ブレイクした芸人でありフレーズである。それをIKKOが普通に使ってたのだ。しかもちゃんとIKKOメソッドで調理した感じの言い方で。

「IKKOは他人のギャグをパクるとんでもないやつだ!」じゃないんだ、重ね重ね。まだそこまで有名じゃない有望ギャグをメジャーな場で使って自分のものにするならそれも言えるが、どうやら有名無名が関係ないことが今回判明したわけである。無邪気なのだ。もはやIKKOは自分にあったフレーズを自然と取り込む「現象」そのものであると言ってもいい。そういう怪異だ。

「ダメよ~ダメダメ」はなんかしんないけどIKKOにフィットしてしまった。これは「IKKOに合う」の条件に「おねえに合わせて作られてる」が入らないってことまで示している。こうなると我々全員が当事者になる可能性を持ってる。「IKKOに合う」発言は出会い次第取り込まれる。あと日本エレキテル連合が万一消えたりなんかしたら、数年後には「ダメよ〜ダメダメ」は完全にIKKOのものになってると思う。ふんばれ、日本エレキテル連合。

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