対W杯戦

朝起きたらもうワールドカップが開幕してた。開幕戦を早起きしてまで観ようってほどサッカー好きなわけじゃないから別にそれでいい。ただ、そのかわりにいまいち実感のないまま朝から開幕戦の映像やら、ブラジルの治安の悪さやら、開催準備の遅さやら、車を引っくり返すワールドカップ反対のデモ隊やら、在日ブラジル人がたくさんいる群馬県大泉町のブラジルキャンペーンやら、さらには初戦の相手コートジボワールのドログバ英雄譚、羊の角を使った呪術で香川を呪う云々を散々見せられてもやっぱピンとこない。

そんな調子でふわふわしたまま夕方のワイドショー。フジテレビのミオパンこと松村アナがワールドカップの私的注目選手を挙げる。こういう時は女子アナはとりあえずイケメンを挙げるのが定番だ。で、フェルナンドトーレス。イケメン。「身長186cm、代表通算36ゴール、家族思い」っていうプロフィールの感じもたまらない。なぜか少しワールドカップ気分湧いてきた。さらにここで安藤優子が一言、

”サッカー選手はイケメン系とワイルド系に分かれますよね”

ああ、ワールドカップだ。これだ、これ。この感じ。「ブサイク」に「ワイルド系」っていう衝撃吸収包装がなされる感じ。体育会系のブサイクはそりゃまあみんなワイルドっちゃワイルドだよな。

ワールドカップとなると、テレビの人たちはサッカーについてなにかしら言及せざるを得ない状況になることが多い。その場合、元アスリートと片瀬那奈以外の女性出演者の一番無難なスタンスは「知らないから教えて」か「イケメンかっこいい」で、さらに「サッカーに関してネガティブな発言はあれだ」が乗っかって「興味ないとは言わない」とか「非イケメン→ワイルド系」に至るんじゃないか。普段の男女の類型的な扱いも強調される。

そうなると、実は「イケメンかっこいい」に逃げられない男性陣、特に必ずコメントしなきゃなんない司会者も大変なのかもしれない。そこで個人的に期待してるのは恵俊彰の顔芸だ。興味あるなしに関わらずこれでもかってくらい表情作ってくるって意味では、みのもんたの後継は恵俊彰だと勝手に思ってる。そういう意味では日本の初戦、勝った恵も負けた恵も見たいなあ。ってことで、引き分けないように祈る。

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