セッチーは空中で語る

たぶん奥様方にとっては一段落してる時間、個人的には朝っぱらから、「ノンストップ!」では「不倫妻」と「離婚」について討論してた。大体、この辺のテーマだと千秋(子持ち、バツイチ、ママ友筋からの情報多数)とかに対する「保守派論客」的ポジションで藤田紀子、そしてセッチー(これいま呼ばれてんのか?)こと和泉節子あたりがセッティングされるイメージだ。

今日の場合はセッチーが「離婚する人は努力が足りない」とか語ってたが、どうもこれが「私はこう考えます」というより「古来(と言っても大体ここ100年くらい)よりかくあるべきもので…」みたいなやつを若者たちに教えにやってきたって感じだ。「節子、それ討論やない、教育や…」っていう。あ〜あ、やっぱこれ使っちゃった。

で、まあそれはそれでいい。色んなのいたほうが面白いし。ただ、セッチーに限ってはほんとにだいじょぶなのかそれ、と。なんたってセッチーの子育て論、理想の妻論には「和泉元彌」という圧倒的に具体的な結果がつきまとうわけだ。いや、和泉元彌がいけないってんじゃない。ひとりの人間を一人前に育てるのはきっとすごいことなんだろう。ただ、和泉元彌はいわゆる「立派な人」ではない。そこがいい。だからこそプロレスも出来るし、空中元彌チョップも出来る。格闘家を除けば、立派な人は普通チョップはしない。

藤田紀子なんかは、色々あるとはいえやっぱり「横綱」っていう日本最高級の立派チケットを二枚も所持してる。それは「花田虎上(まさる)」なんて改名をもうやむやにしてしまうくらい強力だ。そこ行くと「和泉元彌」クーポンはきつい。ハッピーセットも安くならない。セッチーの「語り」は、「和泉元彌」って結果に目をつぶるという他人の協力を得てはじめて成立する。そしてその時、「和泉元彌の母」以外の着地点を持たないセッチーはいわば地面から少し浮いてるような状態だ。ドラえもんみたいだな。それにしても、いつか議論がヒートアップした末にこの「協力」が崩壊しちゃうんじゃないかと心配だ。それはつまり「偉そうなこと言ってっけど結果和泉元彌じゃん!」って生放送で誰かが言っちゃうってことだ。まあ、見たいっちゃ見たいけども。

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