無邪気が研ぐ

総選挙の中継見ながら思ってたんだけど、やっぱすごいよな、高崎山の動物園のメス猿総選挙。中継の前のニュース番組でメス猿の選挙結果見た時の「メス猿」っていう言葉のハラハラ感。もうちょっとでも触れようもんなら指スッパリいかれそうだ。

ただこれ、普通にAKBのアンチが使ったとしたら単にひどいしセンスない。最悪。この場合、「メス猿」って言葉が妙に鋭利に研がれちゃった原因は「悪意のなさ」だ。少なくとも、指原莉乃の出身地でもある大分の動物園がAKBの総選挙にあやかってイベントやりますっていうニュースからは悪意はまったく感じない。単に今や地方には腐るほどあるAKBあやかりイベントの一つだろう。むしろ悪意がなさすぎるせいで、イベントの主役に無邪気に「メス猿」を選んでしまった。

自称「毒舌」よりも、何気なく放った言葉の方が威力を発揮しちゃったりするように、無邪気な「メス猿」は無邪気ゆえになんだかスパイシーだ。ついでに言うと、メス猿の中にひとりだけ女性の職員さんが参戦してるのもなかなかすごい。結果惜しくも3票差でピー(3歳)に連覇を許してしまったが、そしてピーの勢いに乗って指原莉乃もと思いきやこちらは連覇ならずだったが、そのへんはぶっちゃけ割とどうでもいい。大事なのは無邪気スパイシーだ。

悪意ゼロの人が悪意ゼロでやったことが多少悪意のある人にとってはなんかざわざわするっていう、これが好きだ。厚木市がシロコロホルモンをアピールしようとかわいい豚のゆるキャラを作っちゃうみたいなやつ。ただ困ったことに、これは狙ってないことが大前提だから狙ってはできない。そしてバランスも難しい。総選挙も「メス豚」だったらアウトだったかもしれない。とにかくいい感じのものがひょっこり出てくるのを待つしかない。もどかしいなあ。とりあえずメス猿総選挙、続いてほしいな。君が思ってるのとはまったく違う形で、君は貴重なんだ。ただこれも直接伝えちゃダメだな、やめちゃうし。まったくもどかしい。それだけに遭遇すると嬉しい。

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