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ミルクボーイの、二人とも名前が「たかし」っていうおもしろミラクルには触れちゃいけない芸能界ルールがある。



初めまして。

自己紹介に『お笑いがちょっと好き』と書いていますが、ミルクボーイはM1グランプリで初めて知りました。(ラジオと音楽とYouTubeの好き具合もそのくらい“ちょっと”です。)



それでも、M1優勝後、ミルクボーイがテレビに映っていたらザッピングの手を止めるし、YouTubeで芸人さんのチャンネルにコラボ出演したらすぐに見にいく、くらいには好きになりました。『ミルクボーイの煩悩の塊』もスペシャル放送から聞いています。

そんな感じで日々ミルクボーイを摂取しているうちに湧いてきた疑問が「なんで下の名前が同じなことに誰も触れないの!?」です。



初めは、漢字は違うし本名でコンビを組んでいる芸人さんは苗字で呼ばれがちなので、同じ名前なことがまだ世間にばれていないだけだと思っていました。
しかし、M1優勝から数ヶ月経っても、好き偏差値55くらいの私が2週間で気付いたこのおもしろミラクルが話題になっているところを見たことがありません。
共演者やインタビュアーだけでなく、SNSや私の周りの視聴者間でも、触れられているのを見たことがない。本人が触れているところもない。

「2人とも“たかし”ってのもなんか嫌やし。“たかし”って。」
「すみませんよくある名前なんで〜。」
っていうやり取りがDXあたりであっても良いもんです。
(ちなみにこのやり取り相手は松本さんを意識してますすみません。)

「ミルクボーイってWたかしなんやwww」
っていうツイートがタイムラインに流れてきても良いもんです。



普通、“たかし”がクラスに2人いて、2人が同じ体育係とかになったら「Wたかしで頑張れよ〜。」って言いたくなるじゃないですか。仮に誰も言わなかったらきっとたかし側から「Wたかしで頑張ります。」って言うじゃないですか。

なのになんでミルクボーイのWたかしには触れないんですか。

クラスでは当たり前に触れられることが、舞台が芸能界になるだけで触れられなくなるなんて、何か大きな力でタブーとされているとしか思えません。
昔、名前が同じ大御所芸人を若手がいじったら謎にキレられて、そこから芸人界では同じ名前に触れてはいけないという闇ルールができた、とか、我々には知り得ない事情でもあるのでしょうか。芸能界なんて闇ルールの宝庫っぽいし。






と思いながらYouTubeでミルクボーイサーフィンをしていたところ、藤崎マーケット田崎さんの『たさチャンネル』のミルクボーイが出演した回でなんと、内海さん本人から「ぼくら下の名前が同じなんですよ〜キモいでしょ〜。」と触れて、田崎さんが「ほんまや、Wたかしや。」という会話がされていました。


私が求めていたやりとり!と思ったのも束の間、やっと触れてくれたおもしろミラクルは特別笑いにされるわけてもなく、一瞬で流されていきました。一瞬すぎて気付かないほどの、挨拶のようなやりとり。ゼロだけを生み出すやりとり。「今日も晴れてますね〜。」「ほんまや、いい天気や。」との従姉妹くらいのやりとり。


考えてみたら、このおもしろミラクルからゼロ以上の何かが生まれることはないのかもしれません。
確かに、クラスで「Wたかしで頑張れよ〜」って言っていたあの男子で笑ったことは一度もありませんでした。

世間は、ゼロしか生まれないおもしろミラクルにわざわざ触れる必要がないことをちゃんと分かっていました。私を除いて。





てかよく考えたらそもそも“たかし”かぶりって別に大したミラクルでもないな。今田耕司と東野幸治もかぶってるし。ナイツも“のぶゆき”かぶりしてたし。堂本かぶりのほうがミラクルだし。





結論、「“たかし”かぶりというおもんなプチミラクルは、そもそも気付くまでに2週間くらいかかるし、気付いた頃にそのゼロだけを生むやりとりをする必要はないという世間では分かりきった常識を私が知らなかっただけだった」と分かりました。




しかしながら、ナイツののぶゆきかぶりは、一周まわってだいぶ面白いと私は思います。

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