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「移動」

今、読んでいるのは姜信子さんと山内明美さんの「忘却の野に春を想う」。まだ途中ですが、「移動」という言葉に反応してここに残したくなりました。
「移動」することはすごく大事なことだと気づいた。僕の過去に当てはめて見ると、移動とともにそこには経験が伴う。経験するということは思考に変化が訪れる。その思考が前向きなものなのか後ろ向きなものなのかは関係ない。とにかく色々な外部の刺激をもとに思考せざるを得ない環境になる。そう、環境だ。自分が歩くことにより環境を作り出す。そして移動の先には必ずと言っていいほど建築物にピットインする。そこで新しく経験が与えられる。これは、家にいても、インターネット見てても、出来ることではない。
しかし、歴史的にも、現代にも自分の意志で移動できない人も、したくなかった人もたくさんいる。七尾旅人さんの言葉を借りれば「意図せざる航海」をした人達、している人たちのこと。
僕は、とても恵まれた環境で生まれ少年時代を過ごした。自分から他者に対して何にもしてなかった僕は、社会人になって、身の程を知った。結果、たくさん人を傷つけてしまった。生まれてからここまでたくさんの移動をし、経験をして、ここに至った。いやまだ旅の途中か。なんてことを思った2023年5月7日。

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