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『ディストリビューション・デイとは? 株式市場の転換点を見極める方法』

この記事ではマーケットの転換点を見極めることについて考察していきます。
(CAN-SLIMのMにあたります)
M (Market Direction=株式市場の方向)見極め方

株価が高値圏にあり、今買ってもいいのか、あるいは売り抜けた方が良いのか迷うことがあると思います。そんな時に転換点を見極める1つの指標として、マーケット全体の需給を把握する方法があります。
こんにちのマーケット全体の確認方法として、S&P500とナスダック総合指数を確認していれば、おおまかなマーケット全体の需給を把握することができると思います。
そこで、需給を確認する方法として使用される指標が、ディストリビューション・デイになります。

ディストリビューション・デイとは
①当日の終値が前日の終値よりも下落
②当日の出来高が前日の出来高よりも上昇
上記の2つの条件が当てはまった日をディストリビューション・デイと言います。
この現象は、大量の株が売り抜けされ、機関投資家が株を売り出していることを示しています。一般的に、これは市場の強気トレンドが終わりに近づいている可能性がある警告信号と見なされます。

ディストリビューション・デイの活用
ディストリビューション・デイは、市場の上昇トレンドが維持できるかどうかを判断するための重要な指標です。特に、4〜5週間中にディストリビューション・デイが5日観測された場合、これは市場がピークに達し、下降トレンドに転じる可能性が高いことを示唆します。投資家は、この情報を用いてポートフォリオのリスクを管理し、損失を最小限に抑える戦略を立てることができます。
天井を打つ直前での大量売りは、市場が上昇トレンド中に起こるため、多くの投資家が見極められないことがあるので、しっかりと注意しておくことが必要です。
個別株においても、出来高が急増しているのに高値をブレイクできないのは天井を示唆している、と考えることができます。

まとめ
市場におけるディストリビューション・デイの観察は、投資戦略において非常に重要な要素です。市場の出来高、終値には常に注意を払っておきましょう。
しかし、市場の転換点を正確に捉え、リスクを効果的に管理しながら投資機会を最大化するためには、単一の指標に頼るのではなく、様々な要素を考慮した総合的なアプローチが求められます。ディストリビューション・デイはその一部として非常に価値があるものの、投資判断を下す際には、より広い視野を持って市場全体を分析することが重要です。

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