20歳の独立日記〜39日目〜
6月18日(月曜日)
死ぬかと思った。
午前7時58分に大阪府高槻市を震源地とする地震が発生した。
僕の住んでいるのは震源地からかなり近く、最大震度は6弱だった。
6だろうが5だろうが変わらなかったと思う。ベッドに横になっていた僕は、スマートホンの緊急地震速報の音で目が覚めた。それからすぐ、ドーンと床から突き上げられた。本棚から大量の本が落ち、CDは割れ、テレビも倒れてきた。
幸いベッドから離れていたため、寝ている僕は無事だった。
地震があんなに怖いと、今まで分からなかった。あんなに揺れるなんて知らなかった。「前震」という言葉も初めて知った。まだ本震があるかもしれないと考えると、足がすくむ。
「大丈夫ー!?」
その時、家には祖母と母と3歳の妹がいた。1人だったら本当にパニックになっていたと思う。3歳の妹は、何が起きたか分からず泣きもせず、キョトンとしていた。怪我は無さそうだった。
Twitterを見た。サーバーのアクセスが多く、なかなか繋がらない。
5分たって、ようやくツイートが流れてきた。見慣れた顔の安否を確認。誰も大きな怪我はしていないようだった。本当によかった。
11:00から打ち合わせだったが、電車の復旧の目処がたっておらず、予定変更となった。もし電車が動いていても、家から離れることができなかったと思う。
死を意識した。
本当に怖かった。
死を意識することで、僕は生きたがってると思った。もっと生きたいと思った。
どれだけ頑張って、辛く苦しいことをやっていても死ねば終わり。
生きて生きて、楽しいことワクワクすることを突き詰めて生きたい。
まだ死ねない。友達だって、誰一人死んでほしくない。もちろん家族も。
Twitterにはいろんな情報が流れてきた。有益なこともたくさんあったが、中には煽るような予言を言っている人もいた。
「もしかしたら…」の闇は深い。考えても考えてもフラクタル構造になっていて、小さい部分を見ると大きな部分に直面する。
災害の際の準備だけを揃えて、あとはできるだけのんびり過ごした。
フリーランスとしてまだまだなんだと思うが、仕事なんて出来る心理状況じゃない。あれが本震であってほしい。もう二度と起こらないでほしい。
誰も死なないで欲しい。
僕は今日も強く生きました。
明日も強く生きるんだ。
お気持ちだけでも飛び上がって喜びます