Sandy DriveⅡ

本日Sandy DriveⅡの初回ロット分を発送しました。
今までSandy Drive、para drive、pellucid、To Calmと発売してきましたが、あまり製品に関して話したことがないなと思い立ちnoteを始めてみました。

Sandy DriveⅡを作ろうと思ったのは昨年の夏くらいのことで、1995fxで最初にリリースした作品でもあるSandy DriveはVolume、Dirt、Filterの3ノブ仕様ですが基本的にFilter全開で使用するように作っているため、もう少し高域が出るようにしたいと思ったのがきっかけの一つでした。

まず改めて開発しようと思った際にVolume、Dirt、Treble、Bassの4ノブにしようと考え、EQをアクティブ化して汎用性を高めようとしましたがなんとも味気のない結末に。このエフェクターじゃなくてもいいんじゃない?そんな感じの音で説得力に欠けたので保留に....

その間にTo Calmを発売し、あのEQはパッシブですがいい塩梅なのでアクティブEQにすることを辞め、パッシブでいい感じにできないかを考え始めました。

Filterノブはそのまま採用することにし、もう少しハイが出るように定数を変更。Filterつまみを2時くらいの位置にした状態がSandy Driveの全開と同じようなものなので高域が物足りなかった方には是非試していただきたいです。

今回追加されたLowつまみについて書くと、元になっているMXRのDistortion ⅡにはResonanceというつまみがありますが、あのつまみは独特なので一番初めに鳴らした時は壊れているのではないかと疑ってしまった。少し上げると恐ろしい低音が出るけれどもなんとも使いにくい。Sandy Driveではいらん!と取っ払ってしまったのだがSandy DriveからSandy DriveⅡにするなら4ノブにしたいという思いが強くあった為今回はそこと向き合うことに。回路の話を少しすると、Distortion Ⅱはギターからの信号が入力された後にinput gainがありそこから回路が二つに分かれてその後合流する。その片一方がResonanceの部分なのでそこをまったく違う回路にしてしまおう、ということでそこが一番の変更点になりました。

ちなみにオリジナルへの敬意も込めて少しうるさいくらいに低域が出るようにしていますがそれによってブーミーな感じにすることやベースにも使用できるようになっています。実際に先日スタジオでベースに使用したところ、とても悪い音がしていた。上げ過ぎなければナチュラルな音にもなるので欲しい音を追及していただきたいです。Lowつまみは最少の状態でも低域が出ないわけではないので最少で使うのも全然ありです。

Dirtつまみはinput gainを調整しているものであり、Sandy Driveから大きく変更している点はないですが少しローゲイン気味にしているのでよりプリアンプ的に使えるようになっています。最少でも音が出るのでクリーンでも問題ないんですが、おすすめとしては10時くらいの位置。それくらいでほんの気持ち歪むくらいが心地よいと勝手に思っています。ベースだと1~3時くらいの位置で弾くのもいい具合でした。

Volumeに関して特筆するところはないけれど、以前よりも音量は上げれるようになっています。音量を上げれるというのは重要な要素だと思っているので1995fx製品はとりあえず音がでかいです。

最初は電源の部分で実験してより暗めなものも作ったけれど電源は以前と同じ方がよかったのでそのままにしている。内部昇圧しているので絶対に9V以上の物を繋がないでください。チャージポンプの仕様書を確認すると10Vくらいが限界です。

今後また変更を加えてSandy DriveⅢがいつか出るかもしれないけれどそれまではどうぞSandy DriveⅡをよろしくお願いします。

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1995fx
Sandy DriveⅡ
¥23,000+税



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