わたしのはなし

「元気がない」と言われて気が萎えた話

私は

「元気がないね」

と言われると
構えてしまいます。

かつて、就職活動の
最終面接に落ちた時に
担当のリクルーターの方から
言われた言葉が


「元気がないからだって…」

という言葉だったからでしょうか

それとも、
その後に入社した会社でも
その次に入社した会社でも

「新人のくせに、元気がないな」

と言われ続けたからでしょうか

今でも、

「元気がない」


という言葉に反射的に
憂鬱な気分になります。

なぜ、こんなにも
「元気」であることを
求められる世の中なのでしょうか。


憂鬱な気分になりすぎ、
「元気」という言葉の由来を
調べるに当たりました。

語源由来辞典によると
古くは「減気」と書き


“病気の勢いが衰えて回復に向かう”


という意味で使われていたそうです。

それが今の
「元気」という字になって
使われ出したのは
明治以降だそうです。

元々は、
マイナスの状態から
平常の状態に戻ることを
喜ばしく感じた言葉から

いつの間にか
平常のさらに上の
パフォーマンスを求めるような
言葉に変化してしまったようです。

それにしても
「元気」と「減気」
字面から見ても
受ける印象がまるで違いますね。


私は元気なことが
悪いことだとは
決して思いません。


ただし、元気でなければならない
という圧力を感じると
病気から快方に向かうどころか

「気が滅入る」

方向へ進んでいく
人もいるのではないですかね。
(例えば私のような)

「元気があれば、なんでもできる」
ではなくて、


「元気があっても、なくても、私を生きることができる」

そんな環境が自分にとっては
住み心地のいい世界なのかなと思います。


さて、
こんな鬱々しいことを
考えているうちに

どうやら元気が出てきた
みたいなので、
この辺で終わります。

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