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今日における神話(ロラン・バルト、神話作用より)

以下引用を含む。

神話とは、言葉である。

本文はそんなシンプルな定義から始まる。ただし、神話になるためには特殊な条件が必要なようだ。作者が特に強く提示したいのは、神話は伝達の体系であり、意味作用の様式である、ということだ。

神話は、その話しかけの対象によってではなく、それを表現するやり方によって、定義されるのだ。神話には形式的な限界があるが、内容的な限界はない。では、すべてが神話でありうるのか?そうだと私は思う。宇宙は無限に暗示的だからだ。

ソシュールの意味論。意味論は形態の科学。意味をその内容と切り離して研究するのだから。意味するもの、意味されるもの、そして意味表象の三次元図式。

神話は、それ以前に存在している意味的連鎖から出発して構築されるという点で特殊な体型である。神話は二次元的な意味論的体系なのだ。(関係は上図の通り)

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