うちの湯呑がかわいい
先日、推しの彫刻「トリックスター」の展示を観に上京した。
そこでお裾分けとして茶碗に擬態したトリックスターだという茶碗ックスターをお迎えした。
ずっしりした重量感のある湯呑茶碗だ。ボロノイの文様が綺麗に彫られているし、高台代わりに足が三本あるのがトリックスターであることを表現している。
食器にこんなにお金をかけたことはない。しかしこれは食器でありアート作品だと思わせてくれる存在感を纏っている。
おかげで朝は白湯を入れ、その後にお茶を入れておめざにして、出勤前の一服、帰宅後の一服のちょっとした時間が少しだけ特別なひとときとなった。
好きな器があるだけでこんなにホッと出来るものなんだとしみじみしている。
お店でお茶を選んだりお茶請けを選んだりが以前より楽しい。家で熱々のお茶を入れるとトリックスターに体温があるようでちょっと嬉しい。
好きな物を身近に置いて生きるのはささやかな希望なのだなと思う。これから先この茶碗ックスターを愛でて経年変化を楽しみつつお茶をする時間を購入したのだと思ったら良い買い物が出来たんだと嬉しくなって顔がほころぶ。
だから言わせてほしい。
うちの湯呑がかわいい。
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