COVID-19の報道やTVニュースなどが「危機感を煽りすぎている」ことへの懸念

「日本でも対新型コロナウイルス戦争が、国家の総力戦の様相を呈してきた」などと極めて過大な表現で、不安を煽る記事等が目立ち始めた

何度も云われていることだが、今回の新型感染症(COVID-19)は、4/8現在全世界での感染者数は、約142万人、死者数約8万人(WHO HP)である

対して季節性インフルエンザでは、例年の感染者数は、日本国内だけで推定約1000万人いると言われている(厚労省HP参照)

また、直接的及び間接的に季節性インフルエンザの流行によって生じた死亡を推計する超過死亡概念というものがあり、この推計により同インフルエンザによる年間死亡者数は、世界で約25~50万人、日本で約1万人と推計されている(米国では毎年1~5万人が季節性インフルで亡くなるが米国では保険制度の違いから、医療機関に罹ると非常に高額な支払いが請求されるため、かぜ程度なら市販薬を飲んで家で寝ているのが一般的対処であるため、正確な統計値が無いのが現状である。あくまでも推計値であるため、実数はもっと大きいと考えられ、「1~5万人」と幅が大きい)

先の数字から、COVID-19に関わるものはどうだろうか?騒ぎすぎ、数字を誇張しすぎた報道、過大表現といえないだろうか?

COVID-19が「日本でも対新型コロナウイルス戦争が、国家の総力戦の様相を呈してきた」というなら、季節性インフルエンザ感染症は、どう表現するのだろうか? 要は、感染者数でいうならば「感染爆発」が問題ではなく、「治療薬が無い」ことが問題なのだ

毎年季節性インフルエンザ感染症でイタリア、スペイン、フランス、イギリス、米国などでは、COVID-19での死者数よりもはるかに多い死者数を数えているのだけれど、あまり大きなニュースにならないだけで、先の通り例年全世界では25~50万人が亡くなっている事実がある

今回のCOVID-19の国内感染者数(PCR Positive)は約3800名、死者80名(4/7)、季節性インフルエンザでは、例年の感染者数は、日本国内だけで推定約1000万人で、死者1万人をかぞえ医療崩壊が起こらないのは、「治療薬」があるからだ(ワクチンの効果は「年」により大きく異なる)

病院や街中で、公共交通機関や飛行機の中でインフルエンザに罹患した人たちが、自分が感染しているとは知らずに、周囲の人に感染させる感染拡大は毎年起こっている訳で、それは数字の上ではCOVID-19の比ではないということだ(現在の感染者数を見る限り。季節性インフルのRoが1.3で、SARS-CoV-2のRoが1.7を信じるならば、COVID-19の感染者数はもっと、かなり多い筈だ)

懸念すべきは、COVID-19が通年流行する(季節性で無い)ものである可能性を考慮して、早急な治療薬の開発と緊急承認が必要だということ

超法規的な枠にとらわれない「緊急承認」による早期の一般的投薬治療の開始が必須である(ドラッグ・リポジショニングでの開発が可能な状況)

このままでは、COVID-19で亡くなる人の10倍以上の人が「自殺」などで亡くなる可能性がある(積極的な投薬治療体制の整備が望まれる)ことが憂慮される

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