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ブランディングの正体

ブランディングを一言で言うなら、「ファンづくり」です。企業や商品、サービスのファンをつくることで、「売れ続ける仕組み」をつくることができます。

皆さんも、家電やアパレルなどのブランドや、音楽や演劇などのエンタメなど、何かしらの「ファン」であるかもしれませんが、自分の好きなものについて、友達や家族に、そのものの良さを熱心に語ったことはないでしょうか?

つまりファンをつくるには、熱心に語れる、つい話したくなるような、その商品の特徴や、他ブランドと何が違うのかをしっかり提示する必要があります。

しかし、マーケットが成熟している近代では、商品やサービスが溢れかえり、コモディティ化してしまっているので、競合他社との差別化が非常に難しくなっています。

そんな中で、これから新たに事業を立ち上げようとしている人、またはすでに何らかの事業をされている人にとって、どうやって差別化をはかるべきなのか、頭の痛い問題ではないかと思います。
しかし、そんな時こそ活きてくるのがブランディングなのです。

【ブランディングをすることで受けられるメリット】
・知名度の向上
・他社と差別化が図れる
・価格競争から脱せられる
・顧客の固定化が図れる
・指針が固まり、ブレにくくなる
・やるべき事、やらないでおくべき事が明確になる
・よって無駄なことにお金をかける必要がなくなる(広告宣伝コストの削減)
・人材採用の効果
etc・・・

このようなメリットが生まれるブランドを作るためには、その商品やサービスの「特徴」を正しく発信する必要があります。

「特徴」は言い換えれば「つよみ」とも言えますが、多くの企業で、「つよみ」と思っていることが、実は「つよみ」として機能していない場合があります。また、その逆で、「うちは他と比べて、大してつよみなんかないよ。」と言ってるところでも、実は大きな「つよみ」を持っていることもあります。
この2つに共通していることは、「客観視」できていない点です。
自分たちの目線でしか考えられていないのです。

商品やサービスには、必ずそれを利用するユーザーがいます。そのユーザーが本当に必要に思っていることや、困っていることは何なのか?ファンになるまでの思考回路はどんな手順を踏んでいるのか?とことんユーザーの目線に立って考える、もしくは実際にユーザーになりえそうな人に聞いてみるなどして考えてみることで、アピールすべき点、しなくてもいい点が見えてきます。

そして、ユーザーの目線に立つ時に大切なことが「その商品やサービスを利用したユーザーの感情を変えられるか」ということです。例えば、あるアイスクリームのことを好きになり、「毎晩、ご褒美にそのアイスを食べることで明日も頑張れる」と思うようになったり、ある家電ブランドを愛用するようになって、「これまで手間がかかっていたことが、かからなくなり、自由な時間が増えてストレスがなくなった」などの、”感情的な変化”を作れるかどうかがポイントです。

ただ美味しいから、ただ便利だからという部分だけでなく、その奥の感情の変化にまで考えが及べば、より自分たちが何をアピールすべきなのかが明確になっていきます。

また、この”感情的な変化”は、ただユーザーのことを考えればいいのではなく、その商品やサービスを提供している企業の「思い」が起点になっていることが重要です。企業がどんな思いを持って、ユーザーの感情をどのように変えたいのか。起点からアウトプットまで、きちんと一貫しているブランドほど、強固な価値を提供できています。この点については、次回さらに深掘って書いていこうと思います。

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