ザ・ゴール コミック版(読書メモ)

「なるほど!」「たしかに!」

気づきの連続で、あっという間に読めてしまった。
正直なところ、もっと早く読むべきだったと猛省した。それぐらい良書だと感じた。

製造業のバイブルとも言える本書は、これまでに何度か読みかけたものの、ページ数のボリュームに腰がひけ後回しになっていた。ただ自分自身が製造業へ就職し、工程管理の理解も必要になってきたため、今回は読みやすそうなコミック版から手に取ってみた。

所感としては、メーカー1年目の自分がずっと悩んでた3点に対する明確な答えがあり、かなりスッキリできた。

・製造業における重点指標 →   スールプット、在庫、業務費用
・仕掛りが溜まる理由 →   依存的事象と統計的変動
・制約に対する考え方 →   制約に集中することが全体最適に繋がる(制約理論)

また現在の勤務先でも、メーカーである以上は機械をフル回転させることが正の考えとなっているが、本来は「つながり」と「バラツキ」による変動を加味し、適正在庫を見極めた「ゆとり」を持った生産が必要ということも大きな気づきとなった。

働いてみて製造業は思った以上に奥が深いと感じる一方で、やれることもまだまだたくさんあると感じている。また生産管理については、本書の制約理論をはじめ実証済の理論も多いため、メーカーがどれだけ柔軟性持ってチャレンジできるかで結果は大きく変わりそうな印象を受けた。

製造業の面白さを知れた一冊となった。

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