卒業式でなぜ泣くのか

卒業が近づくと校内カーストの上位から中盤あたりにいる人達は気持ちに憂鬱が差し込む。あるいは憂鬱なフリをしている。それは憂鬱な気分の友達から浮かない為に。

思い返せば、そういうのを小中高の2月頃から見てきたし、小説や映画、ゲームなどでも描かれている

何故、憂鬱になるのか?それは今までつるんでいた友達と別れることになるから?もっと言えば友達と自分に進学する学校のランクや就職先、進路などにハッキリとした【差】が生まれるからではないだろうか。今まで曖昧になっていた(していた)スペックが露になるから。同等だと思っていた友達が自分がどんなに努力しても入学できない学校になんなく合格する、自分が面接で落とされまくった、あるいは面接を受けること自体を止められたレベルの企業に友達は入社する

あなたはレベル50です。でもあの子はレベル1150です。とハッキリとあるいは気を使われて暗にほのめかされる

自分の人生が大方決まってしまう。と大人達に教えられてきたのだから友達に遠慮なんかしない。進路なんてどうでもいいやと考えていて友達に合わせる人もいるだろうし、卒業しても同じ学校に行こうねと圧をかけられ(あるいは純粋な願いを口にしただけかも)本来の希望を殺して友達と同じ学校を選んだ人もいるだろう

だから悔しくて、悲しくて卒業式では泣く。ゴタゴタからの解放感から泣く。純粋に友達と会えなくなるから泣く人もいる