通勤で見たおもしろい光景

私はマイカー通勤なのだけど、出勤時間が朝3時と早いのでたまにお日様が幅を利かせている時間帯ではお目にかかる事が出来ない状況に遭遇することがある。

その日も出勤中に信号待ちをしていたら、隣の車線に暴走を終え清々しい顔をした暴走族の方々が現れた。暴走族とは言っても特効服を着てラッパみたいな楽器をならしている気合いの入った人達ではなかった。EXILEとかワルをコンセプトにしている韓流アイドルみたいな格好だった。

のだが、その集団の真ん中に原付に乗ったおばさんがいた。私はとっさに「コイツがこの族のヘッドか」と思ったがそんなはずもなく、信号待ちをしていたら【暴走族に囲まれた不運なおばさん】が正解なのだろう。

ゲームやマンガやアニメなどで悪の組織のトップは手下が派手な言動なのに比べ、地味なというか、落ち着いてるというか、案外普通な見た目なことが多い

信号が青になって、そのトップのように見えるおばさんは暴走族を伴って走り出していった。ように見えた。おそらく暴走族の皆さんは暴走という一仕事を終えてテンションが落ち着いていたのだろう、至って普通の速度で静かに走り去っていく。トップであるおばさんに随行するように。

おばさんはこの後も誰かに私みたいな勘違いをされながら職場なのか自宅なのか知らないが、目的地に向かうのだろう。家に帰ったらテレビを見てグータラしてる旦那さんに暴走族の愚痴でも言いながら家事をこなすのだろうか