オンライン教育の是非

コロナ危機の中で一部学校でオンラインによる教育が活況だ。

本日はオンライン教育の是非について考えてみたい。

メリットとデメリットを列挙し、今後のオンライン教育との付き合い方を考察する。


===オンライン教育のメリット===

・日本全国どこにいても参加可能(場所の制限を破壊)

・複数人、大人数で参加可能(規模や会場の制限を破壊)

・著名人や有名人の授業を視聴可能(人のつながりの垣根を破壊)

・議論や双方向コミュニケーションが参加可能(空間の制限を破壊)

・何度でも、いつでも視聴可能(時間の制限を破壊)

・曖昧なコミュニケーションが減少する(日本人特有の曖昧なコミュニケーションを破壊)

・オンラインツールの共有によりデジタルリテラシーの向上


===オンライン教育のデメリット===

・通信環境の整備が必要。通信状況により聞き取りづらかったり、通信が途切れることが起こる

・家庭の経済格差の影響を受けやすい

・集中力が持続しない

・生徒の空気感、雰囲気が伝わりにくい(授業の意図が正確に伝わらないことがある。伝わっているのか、理解しているのか不安になる)

・盛り上がりに欠ける


以上、見てきたようにオンライン教育には立場や内容によりそれぞれの良し悪しがある。

緊急事態宣言が解除され、通常通りの生活が始まれば、徐々に元の学校生活も再開されてくることだろう。しかし、アフターコロナで求められる教育の在り方は、アフターコロナの新しい社会形態に則した形で継承していくことが求められる。間違っても、ビフォアコロナの学校生活に戻るということはあってはならない。

アフターコロナの社会全体の流れは、おそらくより加速するグローバル化、デジタル化、組織→個への大きなうねりが巻き起こることが想定される。それも、今までよりも急加速で。自国経済だけでは経済の歯車が回らない。またオンラインの大きな可能性にビジネス界全体が気付いた。そして、デジタルやITの波が組織から個を尊重する流れに拍車をかける。この大きなうねりに対応できる人材を教育界全体で育てていく必要がある。

そのためには、コロナをチャンスと捉え、オンライン教育の良い部分を今後の学校現場に反映させていくことが必要だ。例えば、一人1台コンピューターが実現されれば、教科書では見ることができないデジタル技術を駆使した理科や算数・数学の授業を作れるだろう。英語の授業は海外と接続して、外国の同世代の仲間とコミュニケーションがとれるかも知れない。地理の授業は映像を活用したほうが圧倒的に腹落ち感が違う。グーグルフォームを使えば、アンケートなどは一秒で集計できる。普段の授業の部分部分でオンラインやICTを活用すれば良いのだ。それが、子どもたちの学習に有効に作用するし、教師の業務負担軽減にも繋がる。今まで全く進まなかった学校ないのICT化が、コロナをきっかけに一気に進もうとしている。デジタルに強い生徒と教師が育まれれば、結果、社会が求めている生産性の高い人材が多く輩出されることだろう。

これこそが、オンライン教育を導入することの一番のメリットだと考える。