ミスチルの名曲たち まずはこの曲たちから聴けば間違いない 「名もなき詩」
幅広い年代に支持され、デビューから30年近くが経とうとしているモンスターバンド。Mr.childrenこと通称ミスチルである。彼らが今も支持され続けるのはなぜだろか。そう、それは彼らが生み出し続けてきた名曲の数々が輝き続けているからに他ならない。
これからミスチルを聴き始めてみたい思っていたり、改めてミスチルの名曲を振り返りたい方々の為に選曲した名曲を紹介していこう。この名曲たちから聴けば間違いない。なぜなら、聴いてみればそこに答えがある。だから、名曲と呼ばれるのだ。
「名もなき詩(うた)」10thシングル 1996年2月5日発売
1994年にシングル「CROSS ROAD」、「innocent world」で大ブレイクを果たしているミスチル。その後、サザンの桑田佳祐とコラボした「奇跡の地球(ほし)」などもリリースし、名実ともに絶頂期といっても良い時期。
この曲はフジテレビ系月9ドラマ「ピュア」(和久井映見主演)の主題歌であり、発売から7年後の2003年にはガッキー出演のCMにも使われている。何度もタイアップがつくことは名曲の証の一つである。
私がこの曲を聴いてほしい訳は非常に個人的な理由でもある。何を隠そう当時小学校6年の私が、友人宅にてイヤホンを耳にして、ポータブルCDプレーヤーの再生ボタンをおしたとき、衝撃を受けた曲である。
冒頭のジャカジャーンと鳴り響くギターの後に<<ちょっとぐらいの汚れ物ならば 残さずに全部食べてやる>>なんて尖った歌詞。この時期のボーカル桜井和寿のしゃがれたブルージーナ声も相まって心に刺さる。
その尖りもみせながら、サビには包容力あるメロディーと<<あるがままの心で・・>>のピュアなフレーズを持ってくる周到さ。後半には、当時はまだ珍しかったラップ長の早語りの部分がある。カラオケで披露するのに、フレーズを暗記して何度も何度も練習したものだ。そう、名曲には各々の時代が想起されるものである。
当時はCDが売れる時代であったが、累計230万枚のダブルミリオンのセールスを叩き出し、年間シングル売り上げランキングでもトップに輝いている。名実ともに、ミスチルの名曲たちの中でもひと際、輝きを発し続ける名曲であることは間違いないだろう。
最後に、ボーカル桜井氏は近年のインタビューでこう答えている。この曲の歌詞の後半にある<<僕だってそうなんだ>>ってことをミスターチルドレンはやり続けていると。このコメントが発せられたのは、曲を発表してから25年後。それだけ、ミスチルにとって、ボーカル桜井和寿にとっても想いの深い曲なのだろう。
原曲を聴いた後にはアコースティックアレンジバージョンも心打たれることだろう。
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