母が他界した話

2021/09/14 朝、地震で目覚める。父から着信あり。メッセージもあり。起床は8時で着信が7時。朝早いから嫌な予感。
メッセージには病院から母が容態の急変の連絡あったから病院に向かう旨。折り返そうかと思うが、運転中だと危ないので、メッセージ送信。

何かわかったら連絡ちょうだい。

妻と会話。電話とメッセージあったことを伝えると驚いた様子。

「コロナ禍で病院が来させたってことでしょ!?相当じゃない?」

元看護師の妻の言葉ではっとなる。

「でもまだ、メッセージで急変だけだから、わかんないね」

と言って、長男の送りの準備。

メッセージ受信。

「母さん亡くなった、」



糖尿病、低血糖、腸閉塞、幾度となくバランスを崩して入院が続いていた母。
胃ろうを入れて、点滴、一時は挿管までしたが、少しずつ意識を回復してきてた最近だった。
コロナで会えないまま、入院生活は半年以上。
大変だったろうな。寂しかったし、辛かったろう。

でもまさか、こんなに急に。。。 

妻が長男の送りを変わってくれたので、すぐに電話を父に折り返す。

泣いている。

電話口で泣いてるのは初めてだ。

母さんが、

間に合わなかった、

頭が真っ白になる感じがした。

父のもとに行くことを伝えて、
朝のミーティングだけ参加して、
早々に家を飛び出した。

曇った空。

慣れないトラックで混み合う平日の道路。

たどり着くことに意識を集中させるけど、

たまによぎる 亡くなった という文字。

嘘みたいだ。

病院で霊安室をさがす。

連れてもらったさきに父がいた。

いつもの父。

お母さんは白い布に包まれて。

寝てるのか、亡くなってるのか、見分けはつかない。

穏やかな死だったようだ。

触ると暖かかった。

いつものしわしわの母の肌だった。

ずっとずっと、優しくしてくれた。

愛をくれた。命をくれた。母が死んでしまった。


明日が通夜だ。

ありがとうを言おう。
一生後悔しないように。


遅いのだけど



お母さん

ありがとう。

ずっと楽しかった。

また話そうね。

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