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夢の地図 虎の巻 その4 認知的不協和

今日も一緒に学んでいきましょう!!

今日は、夢の地図を認知的不協和理論から読み解いていきます。

認知的不協和(cognitive dissonance theory)は、フェスティンガーさんによって1950年代に発表された理論です。まず、自分や自分をとりまく環境についてのあらゆる認知(見え方)について、それらの間に生ずる矛盾や食い違いを不協和とします。不協和が生じるととっても不快な緊張状態になる。

例えば、①ケーキが大好きという認知、と、②ケーキは肥満の元という認知、があったとして、その二つの認知が同時にあると、そうですねぇ、すごいむずがゆいですよね。そんな状況は、いくらでも思いつきます。

そんな不協和がもたらす不快な状態から、わたしたちはどうにか逃れようとして、認知の要素の一方を変化させたり、新たな認知要素を加えたりします。例えば、”ケーキ肥満の元という科学的根拠はない”とか、”ケーキを食べると心が落ち着く、私にとっての安心材料”とか。うんうん、やるやる。

認知的不協和の結果、わたしたちは、不快な状況を変えるために、行動変容を起こします。行動変容が起こりやすい条件を、①②の選択肢の内、今までよりももっともっと”ケーキ食べちゃう”という行動に陥る場合について考えてみます。

1)相対する認知のどちらかで、その認知の正当化が不十分だった時 例)ケーキと肥満は関係するという証拠がないから、ケーキ食べます!!

2)罰の脅威が小さい状況で行為がなされたとき 例)マラソンをしてカロリーを消費したから、消費分だけ、ケーキ食べます!!

3)その行為が自由意思に基づいてなされたとき 例)3日間食べるの我慢したんだからいいよね!!と自分で納得して、ケーキ食べます!!

4)両者の魅力が拮抗している程、選択した方の魅力が増大する 例)クリスマスにみんなと食べるケーキは一味違う、ケーキを我慢して痩せて着るクリスマスのお洒落は一味違う、うーん、ケーキ食べます°˖✧◝(⁰▿⁰)◜✧˖°

5)行為の遂行に多くの労力を費やしているとき 例)最高級で値段が高いブランドケーキが食べたくって、お金貯めました。ケーキ食べます!!

このうち、夢の地図では、4)と5)を使っていると言えます。なりたくないBADとなりたいGOODを同じ比重で思い浮かべますし、夢の地図を作ることにそれなりの労力を要します。だから、GOODな方向を選んだ時に、その魅力をより強く感じ、行動変容が起きやすくなる、というわけ。もちろん、3)もありますよね。導かれるにしても、最終的には、自分で決めるということ。

そうだ、夢の地図、作ろう!!


ご希望の方は、合同会社フォルケホームページよりお問い合わせください。
https://folke.co.jp/

参考

グラフィック社会心理学


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