見出し画像

ルーツ(夏組)[ライブ配信]

さぁさぁ、ライブ配信という形になりますが見てきましたよ。なんでもオーディションかなんかで選ばれた役者さん達が多数出演された企画のようです。いうなれば"演劇祭"みたいなもんですかね。ちなみにこのルーツってのは「出演者自身のルーツ」が基になってるようです。実際、笑い飛ばしたくなるのから、しっとりと泣けるのまで多種多様な作品が目白押しでしたね。

さて、今回も春組と同じく数が多いのでざざっといきますね。お話するのは春·夏·秋·冬4組あるうちの「夏組」です。

【サプライズ】
とあるカップルの彼氏が彼女に花束を贈ったら別れ話に…といういう話でした。

ただお互いがお互い嫌いで別れるなら、この話単純だったんですけどね…実はそうではなくて劇中でいうなら「普通」とか「男らしくあるべき」「女らしくあって欲しい」といったことをいつの間にかお互い型にはめ始めてしまってることに違和感を感じて的な話なんですね。
これ個人的には結婚なんかで相手に抱いてたイメージと違ってたから離婚した=価値観の違いというのに近いのかなぁ?とは思いましたけどどうなんでしょう?

なお、印象的なのは「誰かの為ではなく自分の為に」という台詞。そして最後、彼女が彼氏から贈られた花束を抱きしめるとこ。なんにせよなんかやり切れなかったですね。

【シモキタ行進曲】
劇中の台詞通り"愛すべきバカばっか"の演劇人の話でした。

なんせこの男性、劇団の主宰とはいうものの、自分の彼女が好きすぎて彼女が主役の台本しか書けないわ、金無いわで散々だし。 …かと思えば一方の彼女は彼女で単にイタいだけのその男性=彼氏にこれまた献身的に尽くそうとするし…これまたダメ人間に惹かれやすいタイプっぽい…w かわいいんでしょうね、きっと。でもみんな生き方下手くそか笑。

でも良いですね、こういう"一蓮托生"というか"同志"みたいなとこ、少しばかり羨ましい。

なお、印象的なのは、その彼氏を馬鹿にした別の劇団員の男性を一喝し彼氏に呼び掛ける彼女と彼氏の画面での"どアップ"率の異常なまでの高さですねw

…にしてもだ。なんだかひと昔前のトレンディドラマみたいだな、この話の流れって笑。

Where am I?】
あの世に行っちゃった男性が輪廻転生により今回、産まれ変わることになったんだけど、その為のテスト代わり?として10分以内に失われた過去の記憶を呼び覚まなければならなくなった…という話でした。

白い部屋にレトロな黒電話、その静かな空間に屈託のない明るい声のコールセンターのお姉さんの声が響き渡るってってとこがなかなかにカオスなんですね。だいたいカメラあるのに通話はなんで黒電話なの?とか。死んでるのになんでマスクしてんの?とかの細かな謎も含めてね笑笑。

なお、印象的なのは終盤での「生まれる」という件。"そういえば望まれて産まれてきたんだよなぁ"とかこの辺いろいろ考えちゃいましたね。あと追記になりますが、コールセンターのお姉さんの声と、この演目の設定自体も結構好きでした。

【恋に起きた朝は…】
3人のラジオパーソナリティーの女性が織りなす恋の話でした。劇中ではそれぞれのルーツを赤裸々に。

出てくる3人それぞれのルーツ自体は、結構生々しいんだけど自虐含めてそれを笑い飛ばすかの様なストレートな作風なのが好みでした。そこまで重苦しくない。ともすればなんだか女子会あたりのノリみたいな感じもしたので好きでしたね。

なお、印象的なのはシータの配役に対してラピュタのパズーの配役が明らかに違和感ありまくりなとこと笑、ヒロシのキャラが妙にハマリ役だったこと、そして現役AV女優の色気と豪胆さをも想わせる所ですね。

という訳で短いですが終わります。またいつかどこかの劇場でお会いしましょう!

【追記】
10/18(日)に公演予定だった秋組、冬組については諸事情により公演そのものが中止となりました。17日からの勢いそのままに…!!と思ってただけに残念です。(10/18現在)

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?