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スタレビという煩悩にまみれた最高の1日

2022年6月4日(土)さいたまスーパーアリーナで開催された『スタレビ40周年 東西合わせて108曲煩悩ライブ』に
仙台から友人と3人で参加してきた。
新幹線に乗るのも数年振りでドキドキわくわく。少し日差しが暑いくらいだったけど、たまアリ前の広場でみんなでお昼を食べたのも楽しく嬉しかった。

お祝いのお花もたくさん
さだまさしさんからも!

周年ライブはデビュー20周年から5年ごとに行われていて毎回参加してるけど、ずっとスタンド席だったのが今回は初めてのアリーナ。チャイチーなので心配してたけどよく見えてほっとした。

今回は埼玉と6月11日に開催された大阪とでそれぞれ6時間で58曲ずつ、8曲は同じで50曲は違う曲を演奏するという修行のようなとてつもない内容。

東西合わせて108曲なので“煩悩ライブ”。
6月4日といえば102本もの全国ツアーがようやく終了したわずか2週間後なんですけど。
どれだけライブ好きなんですか。

そんなスタレビのこと、もちろんただ沢山の曲を演奏するだけでは終わるはずなく。
背後のスクリーンに年代ごとのMVを流しながら演奏して自らの“老化”を確認してみたり、
デビュー前から演奏していた“とにかくウケたくて作った”という若気の至りな曲を中心とした、おバカソングのコーナーがあったり(このコーナーのみ撮影OK)
客席の中央付近に作ったセンターステージではアカペラやアコースティックな演奏で楽しませてくれたり、
メンバー全員で歌い回したり、メンバーそれぞれのソロコーナーがあったり。

とにかく高い演奏技術があるうえにメンバー全員がコーラスもリードボーカルもとれてアカペラも歌えて、さらに笑いも忘れないサービス精神の見本のようなバンド。

これがおバカソングだ!
『村長さんの娘』

そしていいなぁと思うのは
お約束の振りがある曲もメンバーの誰かが必ず振りをやってくれるから、それを真似していれば初めてでもおいてきぼりにならない。(まわりの方が教えてくれたりもする)なんてやさしいの。
立ったり座ったりするタイミングもその都度指示してくれるので戸惑うことがない。

さらにゲストには陽気で盛り上げ上手なホーンセクション“んなアホなホーンズ”と、美しい音色で彩りを添えてくれたバイオリニストの多ヶ谷樹さんが参加してくれたことで音に厚みが出てすごくかっこよかった。

ロビーでは今までの歴史を振り返る展示や、ツアーのステージセット、衣装や楽器の展示やメンバーのパネルと一緒に記念撮影ができるスペースなどの『さいたまおっさん展』(物産展ではない)もあって1日中スタレビまみれになれた。

途中で30分間の休憩をはさんだとはいえ、
キャリアを重ねるほどハードルをあげて自分たちに負荷をかけていく彼らについていく私たちファンもしっかりと年齢を重ねているので、6時間も持つだろうか…という最初の心配はどこへやら。
途中で立ってお手洗いに行くもよし、おっさん展を見に行くもよし、グッズや飲み物を買いに行くのも自由。それはメンバーも公認。

大好きな皆さんとこんなに長い時間一緒に過ごせるんだもの、苦になるどころかひたすら楽しんだだけです、ホント。

おバカソングのコーナーなんだけど
写真はカッコよく撮れた

メンバーの本当に嬉しそうな笑顔を見てたら、マスクはしてたけど私たち観客もこの上ない笑顔になってたと思う。

というか本当に修行だったのはメンバーとスタッフの皆さんでしょう。今回のライブを安全に滞りなく行うためにどれだけ大変だったことか。スタレビのライブではスタッフの皆さんに拍手するのは当たり前になってるけど、今回はいつにも増して気持ちを込めて拍手をおくった。声が出せないからよけいに。ひとりひとりにお礼を言って回りたいくらい。

要さんなんてこの日は歌えば歌うほど声が出ていた。65歳を迎えたばかりです。信じられん。上手いこと力を抜いて歌えるようになったんだって。20年くらい前のライブ音源聴くとかなり力入ってるもんね。

他のメンバーも何曲も連続で演奏することもあったけど、最後までダレることなくしっかりと魅せて聴かせてくれたし
コーラスしながら演奏するのって難しいことだと思うけど
いつもそうだから当たり前に見てしまってるのよね。
凄いことなのよ!忘れちゃいかんよ!私。

ドラムの寺田さんもあれだけ叩いてアイシングしなくても平気だったそうで。どうなってるんですか。
ちょっとー!このバンド衰えるどころかどんどん若返ってるんですけどー。次は45周年。この分だと70歳になってもまだ全然平気だと思う。

要さんいわく「自分たちは大器晩成バンドだからまだまだ上を目指していく」のだそうで6時間40~50分ものライブを大阪も含めて2公演やりきってしまったよ。
そして今年中にまたツアー始めるんだってよ。びっくりするね。
ライブやってないと死んじゃうって言ってたもんね。

通常のライブではサビの部分を観客みんなで歌う『愛の歌』、今回は声が出せないのでスマホのライトを点けて振るひとがぽつぽつと出てきて、それがだんだんと客席全体にひろがって光の海に。
それに合わせて照明を少し落としたりスクリーンにその様子を映し出したり、臨機応変に対応してくれるスタッフの皆さんも素晴らしい。
要さんを泣かせてしまった。他のメンバーも感動してくれたみたい。
この2週間前に千秋楽を迎えた『年中模索ツアー』の中で同じくスマホのライトを点けて振る演出があってそれはステージから促されて点けたんだけど、この日はそれを覚えていたひとが始めたのかな?自然と全体にひろがっていったのが良かった。

一番最後の『めぐり逢えてよかった』でもまた同じことになって私も一応点けたけど、どうせなら二回はやらないほうがよかったかな。どうしても感動が薄れるものね。一度だけやるから良いこともある。
帰った後から賛否あったことを知って単純に感動した私はえっ!そうなの?と思ったけど確かにライブ中に電源入れちゃダメだものね。やりたくないひとはそれでいいし。
確かにこれが毎回のお約束になるのは違うと思う。今回は声が出せないからその代わりに客席からも何とか気持ちを伝えられないかという思いがあってやったことだからね。そこはきちんと線引きしないとと思う。

ステージからありがとうをたくさん言ってくれたけど、お礼を言いたいのはこちらです。
たくさんのしあわせをありがとう。一生ついていきます。
スタレビのファンでいると最高に楽しいんだもの。

一泊したホテルの窓からライトアップされたさいたまスーパーアリーナが見えた。
またごほうびをもらえたみたいな夜だった。

セットリストなどはこちら

#スターダスト・レビュー

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