へんぺい

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マガジン

  • アザラシ君。

    知り合いに、顔がアザラシみたいな男がいるが、最近はアザラシが人間だったら、知り合いみたいなことを話すのではないか?とか、冗談にしたくなってきた。先日も待合室で会い話をしたが、アザラシみたいなことを言っていた。アザラシは基本として、海辺で仲間と身を寄せあって、生きているが、何を思っているのか、人間には分からない。彼が言うに、僕とへんぺいさんが、似てきているって言われました。返事に困った。つまり、アザラシは何を言っているのか、アザラシ同士でも理解していないし、アザラシであるからアザラシの生態の話でしかない。彼と私が似てきていると言われても、私はアザラシじゃないし、彼と似てきたと言っている男とは、数年会ってない。男もアザラシだし、彼もアザラシだ。彼等は、まだ私をアザラシ扱いをしている。社会復帰を控えた今、アザラシ同士のアザラシ感性での言葉に、笑っていられるほどの寛容な気持ちはない。

  • ライターをせびる男。

    朝早いうちから、汗をかき営業をするのが、彼の客観的にみて最悪の仕事だ。彼のライターには、多数のスナックやパブの名前が書かれている。彼は、ライターを集めるのが趣味だ。ガスの抜けたライターだろうと、常に三個のライターをポケットに忍ばせている。彼は、スナックやパブには行かない。おそらく朝の営業でサラリーマンから、せびったものだ。彼の所持金は、500円と昼の弁当代のみ。弁当を見ては、不味そうだなとか、食べたくないなと言う。因みに、彼には歯がない。のでご飯を看護師におにぎりにしてもらい、おかずは肉しか、はもはもしない。噛めない。野性動物なら、餓死しているだろう。彼は、朝の営業を最後までしただろう。最後とは何か?彼は、入院したらしい。徒歩10分の道のりをタクシーで最終的には、来ていたらしい。私は、彼のライターにあった、スナックやパブの名前に、一喜一憂した。楽しい思い出が彼とは多くあるが退院できるか?

  • 2017年へんぺい。

    魚屋で売っているボイルしたタコを買おうと思ったけれど、やめた。翌日、タコが売られているか、店先を見たが売られていなかった。どういう形でボイルしたタコになっているのか気になる。今度売られているとしたら、買おうと思う。つまみになるし、ボイルされたタコは旨い。魚屋は、さばいた状態で売られていない。コストカットで安く魚を売る形態だ。だから、帰り道にあるあの魚屋で、買うとしたら、ボイルされたタコか、しらすや、海藻類しか買うことができない。母親は、アジやイワシを買ってきて、塩焼きにして、夕飯のおかずにするが、角を曲がって魚屋を通りすぎれば、家でビールを飲みたい。つまみに、ボイルされたタコはよく合う気がする。

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